古事記の原文『オオクニヌシの神裔』

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『オオクニヌシの神裔』の原文

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原文の概要

天武天皇

天武天皇

オオクニヌシは多くの子孫を残す。

安万侶

安万侶

プレイボーイですから、やっぱりスゴいんでしょうね。

天武天皇

天武天皇

後々出てくるんだが、子供は180柱いたとか。羨ましいほどの絶倫だな。

原文&読み下し文

オオクニヌシ、スセリビメ

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

故、此大国主神、娶坐胸形奥津宮神、多紀理毘売命、生子、阿遅鉏高日子根神。次妹高比売命。亦名、下光比売命。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

かれ 、この大国主神、 胸形 むなかた 奥津宮 おきつみや す神、 多紀理毘売 たきりびめの 命を めと して生める子は、 阿遅鉏高日子根 あぢすきたかひこねの 。次に いも 高比売 たかひめの 命。亦の名は 下光比売 したてるひめの

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此之阿遅鉏高日子根神者、今謂迦毛大御神者也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

阿遅鉏高日子根神は、今、 迦毛 かもの 大御 おおみ と謂ふぞ。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

大国主神、亦娶神屋楯比売命、生子、事代主神。亦娶八島牟遅能神之女、鳥耳神、生子、鳥鳴海神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

大国主神、また 神屋楯比売 かむやたてひめの 命を めと して生める子は、 事代主 ことしろぬしの 。また 八島牟遅能 やしまむぢの 神の むすめ 鳥耳 とりみみの 神を娶して生める子は、 鳥鳴海 とりなるみの 神。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此神、娶日名照額田毘道男伊許知迩神、生子、国忍富神。此神、娶葦那陀迦神、亦名、八河江比売、生子、速甕之多気佐波夜遅奴美神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この神、 日名照額田毘道男伊許知迩 ひなてりぬかたびちをいこちにの 神を娶して生める子は、 国忍富 くにおしとみの 神。この神、 葦那陀迦 あしなだかの 神、亦の名は 八河江比売 やがはえひめ を娶して生める子は、 速甕 はやみか 多気佐波夜遅奴美 たけさはやぢぬみの 神。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此神、娶天之甕主神之女、前玉比売、生子、甕主日子神。此神、娶淤加美神之女、比那良志毘売、生子、多比理岐志麻流美神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この神、 天之甕主 あめのみかぬしの 神の むすめ 前玉比売 さきたまひめ を娶して生める子は、 甕主日子 みかぬしひこの 神。この神、 淤加美 おかみの 神の女、 比那良志毘売 ひならしびめ を娶して生める子は、 多比理岐志麻流美 たひりきしまるみの 神。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此神、娶比比羅木其花麻豆美神之女、活玉前玉比売神、生子、美呂浪神。此神、娶敷山主神之女、青沼馬沼押比売、生子、布忍富鳥鳴海神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この神、 比比羅木 ひひらぎ 其花麻豆美 そのはなまづみの 神の女、 活玉前玉比売 いくたまさきたまひめの 神を娶して生める子は、 美呂浪 みろなみの 神。この神、 敷山主 しきやまぬしの 神の女、 青沼馬沼押比売 あをぬまうまぬまおしひめ を娶して生める子は、 布忍富鳥鳴海 ぬのおしとみとりなるみの 神。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此神、娶若尽女神、生子、天日腹大科度美神。此神、娶天狭霧神之女、遠津待根神、生子、遠津山岬多良斯神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この神、 若尽女 わかつくしめの 神を娶して生める子は、 天日腹大科度美 あめのひばらおほしなどみの 神。この神、 天狭霧 あめのさぎりの 神の女、 遠津待根 とほつまちねの 神を娶して生める子は、 遠津山岬多良斯 とほつやまさきたらしの 神。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

右件自八島士奴美神以下、遠津山岬帯神以前、称十七世神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

右の くだり 八島士奴美 やじまじぬみの 以下 よりしも 遠津山岬帯 とほつやまさきたらしの 以前 よりさき を、 十七世 とをまりななよ の神と まを す。

オオクニヌシ

用語解説

安万侶

安万侶

物語が一段落したと思ったら、神様の名前がいっぱい。

天武天皇

天武天皇

系譜だからな。意味がよくわからない名前が多いから、今後再登場する神々を中心に紹介するか。

天武天皇

天武天皇

阿遅鉏高日子根あぢすきたかひこねのは雷神といわれている。『すき』は農具で、雨をもたらす雷と合わせて、農業神でもあるんだ。

天武天皇

天武天皇

高比売たかひめの命は、別名の下光比売したてるひめののほうが知られているな。『下が照り輝く』ということから、輝くほど美しい神だとか、兄と同じく雷神だとかいわれている。

天武天皇

天武天皇

アヂスキタカヒコネの別名迦毛かもの大御おおみってのは、奈良県御所市鴨神にある高鴨神社の祭神のことな。

天武天皇

天武天皇

高鴨神社は全国の賀茂神社の総本社で、アヂスキタカヒコネは上賀茂神社の祭神カモワケイカヅチと同一とする説もあるんだ。

天武天皇

天武天皇

事代主ことしろぬしのは、ことる ・ ・ ・ つまり託宣を司る神。

天武天皇

天武天皇

シタテルヒメは和歌の祖神、コトシロヌシは七福神のエビスと同一神、なんて話もあるんだが、それは次に出てきたときにしようか。

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監修:春比等 Site:いまどき風土記
イラスト:駒碧 Site:わたり雪

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