藤原 不比等くん その2
不比等くんはどうやら、女好き、かつモテていたようだ。
かぐや姫に出てくる、あの、かぐや姫に求婚してくる5人の男性のうちの一人は不比等くんがモデルだと言われている。
奥さんは5人。天武が死んでから、天武の奥さんまでもらってる。
当時は天皇の元奥さんと結婚するのは、ステータスでもあったっぽい。
と、なんとなく女好きに関する情報は残っているんだけど、なぜか、不比等くんの「歌」が、全然残っていない。
歌で女性を口説く時代。数々の噂があるのに全く残ってないってことは、たぶん、不比等くんは歌が嫌いだったんだと思う。
>当時は天皇の元奥さんと結婚するのは、ステータスでもあったっぽい。
平清盛も、平忠盛と、白河法皇の元妻である祇園女御の間の子(白河法皇本人が実父であるという説も)と言い伝えられているので、天皇陛下の元奥さんを戴く=ステータス、は、その後暫くは続いてた習慣なのかもしれません。
いつまで続いたかは知りませんが、少なくとも清盛が生まれた1118年頃には、まだあったんだろうと思います。
性質は全く違いますが、ヨーロッパには、オペラ「フィガロの結婚」に出てくる「初夜権」(結婚の決まった娘は花婿と寝る前に、まず自分の土地の領主などの権力者と寝なくてはならない)という、驚愕のしきたりがありました。
これは1784年(日本はその頃、江戸時代)にボーマルシェというフランス人が書いた風刺劇が原作なので、少なくともその前後までは、そういう習慣が残ってたのだと思います。
だからフランス革命などの悲惨な革命がヨーロッパ各地で起き、多くの王室が断絶しちゃったのかもしれません><