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古事記まめちしき
投稿日:2022/05/29 最終編集日:2022/05/29
古事記は、日本に現存する最古の本だけど、どうやら古事記よりも前から日本には本があったっぽい。
というのも、
「稗田阿礼は28才の時に天武天皇にスカウトされ、帝紀と旧辞を暗誦した。」
って感じの文章が、古事記の「序」(←まえがきみたいなやつ。)に書いてあるからだ。
日本に現存する最古の本が古事記なので、それより前にあったとされる、帝紀と旧辞については、どんな本なのか全然わかっていない。
天武天皇のお兄ちゃん、天智天皇こと中大兄皇子が乙巳の変で蘇我入鹿を殺害した時に、父親の蘇我蝦夷が天皇記、国記、その他の珍宝を焼いて自殺したとあるので、ここでいう帝紀と旧辞はその焼け残りだったのでは?とも考えられる。
また一般的には、帝紀は天皇の系図を書いたもので、旧辞は歴史を書いたものなんじゃないかって言われている。
どんな本だったのか、全然わからない帝紀と旧辞だけど、たった2冊。しかも既に文章化されてるものを暗記させるためだけに、わざわざ身分の低い人をスカウトするかなぁ・・・
と思い、私は「帝紀」と「旧辞」ってのは本じゃなくてカテゴリーの名前だったんじゃないかなぁ〜なんて妄想している。
たぶん、
「帝紀」・・・「天皇家」と「関わりの深い豪族」の血縁関係を示した家系図(記?)。
「旧辞」・・・天皇家や豪族に古くから伝わる言い伝え。特に「語り部」の語りを文章に起こしたもの。
なんじゃないかな〜と。
つっても、ほんとは一冊なんじゃないか、とか、そもそも存在しなかったんじゃないかとか、専門家の中でもいろんな説があるので、意見の1つとして。
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