イザナキとイザナミに託された使命
本ページは、ラノベ版の導入部分にあたるため、原文対応箇所は1文のみです。さらっと紹介します!


はーーーっ♡

なるほど。これはいい

だろ?

不比等くんも、まろ吸いしとく?

結構です

まろすい……?
於是天神諸命以、詔伊邪那岐命、伊邪那美命、二柱神、修理固成是多陀用幣流之国、賜天沼矛而、言依賜也。
ここに天つ神諸の命もちて、伊邪那岐命、伊邪那美命、二柱の神に、「この漂へる国を修め理り固め成せ」と詔りて、天の沼矛を賜ひて、言依さしたまひき

そこで、天つ神々はイザナキとイザナミの二柱に命じた
「まだ漂っているこの国を整え、しっかりと形ある国として完成させなさい」
そう言って、天の沼矛を授け、その使命を二柱に託した


あれ? なんか今回の原文、極端に少なくないですか?

あー。ここはラノベの対応箇所が、ストーリー部分だから。許してくれ

なるほど!

そしたら、前回から気になっていたんですけど、ラノベ版は「イザナギ」って読んでますけど、こっちだと「イザナキ」ですよね? なんで?

ラノベ本編は、現代人に馴染みのある読み方を優先してるから

原文ページは、古事記の表記や倉野校注本なんかも見ながら、もう少し原文寄りの読み方をしてる

そっか。古事記だと、伊邪那岐の「岐」は清音の「キ」を表す字ですもんね!

でも、今では「イザナギ」の方がすっかり定着しているだろ?

それに、「イザナギとイザナミで、凪と波みたいだ」って重ねて楽しむ見方もある

おお! 素敵です!

ああ。エロいよな?

む?

流せ、安万侶

はーい

とはいえ、1300年以上も前の話だから。ここで紹介してる読み方も、奈良時代の発音をそのまま再現してるわけじゃない

現代とは発音そのものが違う音もあったし……

たとえば「藤原不比等」の読み方とか

……っ

当時の発音を再構すると、『プディパラ・ノ・プピト』……みたいな音だったそうだよ?

プピッ……

ね、プピトくん?

何か問題でも?

別に? クールキャラのくせして、ずいぶん可愛い名前だなって思っただけ

……

えっ、えっと!
「この漂へる国を修め理り固め成せ」ってどういうことですか?

ああ。前にも出てきたけど、この時点ではまだ地上の国は固まっておらず、油やクラゲみたいに、ふわふわ漂っている状態だ

それをちゃんと形にするよう命じているんだな

天の沼矛は?

天つ神から授けられた神聖な矛だ。『日本書紀』では「天之瓊矛」と書かれていて、玉で飾られた矛と考えられているよ

三種の神器の八尺瓊勾玉と同じ「瓊」だ!

「瓊」が宝石って意味なんですね

あめのにぼこ?

ははっ! 読みは「あめのぬぼこ」で大丈夫

『古事記』の「沼」は音を表す字で、『日本書紀』の「瓊」は宝玉という意味を表す字なんだ

同じ「ぬぼこ」を、違う漢字で書いているんだな

なるー

言依は、なんて意味ですか?

言葉で伝えて委任するって意味だ

ただのお願いじゃなくて、天つ神たちの意思と権限を託して、「我々に代わって成し遂げよ」と正式に任命している

文字のない古代では、口に出して役目を託すことに、今以上の重みがあったんだな

ありがとうございました! 今回はあっさり!!

てか、前回のボリュームがやばかったんだよ。神の羅列が出てくると、どうしても解説が増えるから

この先の国生み、神生みを考えると恐ろしいな……

む?

いや、ネタバレはよそう

疲れたらまた、もふもふさせてくれな?

むーん……

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