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ゆかりの地巡り

兵士たちは名島で神功皇后に姓名を名乗った

投稿日:2023/02/03 最終編集日:2023/02/02

名島神社

神功皇后三韓御遠征の時、香椎の西なる黒津(黒崎)の岬より御乗船し給う。
このとき諸軍勢各々その郷名姓名等を名乗りて御船に集る。
その処を名付けて名嶋と云い、この時この地より宗像三女神を拝し、海路の平穏を祈願し給う。
神功皇后、新羅より帰らせ給うたとき、黒津に上らせ給い、宗像三女神を勧請して祠を建て祭り崇め給う。
今の名嶋がこれである。(『名島神社略誌』)

雰囲気ある木の鳥居

船に乗る時に兵士達が1人ずつ「◯◯と申します!」などと名乗っているのを、神功皇后が頷いて聞いている。

そんな様子を想像してニコニコしてしまいますよ。

木の鳥居の更に前にある石の鳥居

これで、兵士が何か良い行いをした時、神功皇后が「よくやった〇〇」って名前呼んでくれたりとかして、ますます神功皇后のことが好きになったりとかする場面がきっとあったはず!

名島神社の前の堤防にあった、昔の名島神社の図

名島神社の一の鳥居の前には海が広がっています。

俎板瀬(まないたせ)

神功皇后が朝鮮半島へ出立した際に供物を供え、また、帰還した際に凱旋の祝宴をしたと伝わる俎板瀬。

私が行った時は潮が満ちていたようで、案内板の写真より範囲が狭かったです。

沢山の貝殻が落ちていました。

檣石(ほばしらいし)

神功皇后の三韓出兵の際に使用された船の帆柱が化石になったと伝わる檣石。

「檣石」が難読漢字であるため「帆柱石」とも表記されます。

勘違いして写真を撮ったので肝心な物が写っていません

約3,500万年前の第三紀のカシ属樹木の主幹が化石になったものとされており、国の天然記念物に指定された珪化木です。

神功皇后が帆柱に使ったかどうかは証明しようがありませんが、本当の本当に木が化石になったものなのですよ!

太古のロマンを感じます。

縁の石

お腹の大きい神功皇后が腰を下ろして休んだと伝わる縁の石。

大きくて、座った時に安定感があります。

既婚女性がこの石に寄り添って祈れば安産に、また、未婚女性が祈れば良縁に巡り合うとも言われています。

名島弁財天別当 宗栄寺

名島神社のすぐ隣りには、弁財天を祀るお寺があります。

仏教が伝来し、宗像三女神は弁財天の化身だとされ、名島神社は江戸時代まで「名島弁財天社」と呼ばれていました。

しかし、明治維新の神仏分離により名島神社と改修され、弁財天は宗栄寺に祀られることになり今にいたります。

関連情報

ゆかりの地

●名島神社

福岡県福岡市東区名島1-26-1

公式サイト:https://najima-jinja.com

●名島弁財天別当 宗栄寺

福岡県福岡市東区名島1-25-1

公式サイト:http://www.tendai924.com/soueiji/

対応するラノベ古事記

●『スサノオとアマテラスの誓約』(原文12『宗像三女神の誕生』

日本の神様 一覧

●『朝鮮出兵』(原文

● 天皇・人物 一覧

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Writer 筑前 ゆき

着物を着たり着なかったりして、主に福岡県内をウロウロ。マイブームは神功皇后ゆかりの地巡りとお遍路。参拝の為に山に登ったりもしています。

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