古事記 -日本神話-

あ！宗像三女神（むなかたさんじょしん）！！

「神宿る島」ですよね！

ふふっ、そっか。そもそも島がみんな神様ですもんね。

む？ あっ、はい ･ ･ ･

故 （ かれ ） ここに各 天 （ あめ ） の 安 （ やす ） の 河 （ かは ） を中に置きて 誓 （ うけ ） ふ時に、天照大御神、まづ建速須佐之男命の 佩 （ は ） ける 十拳剣 （ とつかつるぎ ） を 乞 （ こ ） ひ 度 （ わた ） して、 三段 （ みきだ ） に打ち折りて、

瓊音 （ ぬなと ） ももゆらに、 天 （ あめ ） の 真名井 （ まなゐ ） に振り 滌 （ すす ） ぎて、さ 噛 （ が ） みに噛みて、吹き 棄 （ う ） つる 気吹 （ いぶき ） のさ 霧 （ ぎり ） に成れる神の 御名 （ みな ） は、 多紀理毘売 （ たきりびめの ） 命。亦の御名は 奥津島比売 （ おきつしまひめの ） 命と謂ふ。

次に 市寸島比売 （ いちきしまひめの ） 命。亦の御名は 狭依毘売 （ さよりびめの ） 命と謂ふ。次に 多岐都比売 （ たきつひめの ） 命。（三柱）

速須佐之男命、天照大御神の左の御角髪に 纏 （ ま ） かせる 八尺 （ やさか ） の 勾璁 （ まがたま ） の 五百箇 （ いほつ ） の 御統 （ みすまる ） の 珠 （ たま ） を 乞 （ こ ） ひ 度 （ わた ） して、

瓊音 （ ぬなと ） ももゆらに、 天 （ あめ ） の 真名井 （ まなゐ ） に振り 滌 （ すす ） ぎて、さ 噛 （ が ） みに噛みて、吹き 棄 （ う ） つる 気吹 （ いぶき ） のさ 霧 （ ぎり ） に成れる神の 御名 （ みな ） は、 正勝吾勝勝速日天之忍穂耳 （ まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみの ） 命。

また右の御角髪に纏かせる珠を乞ひ度して、さ噛みに噛みて、吹き棄つる気吹のさ霧に成れる神の御名は、 天之菩卑能 （ あめのほひの ） 命。

また 御鬘 （ みかづら ） に纏かせる珠を乞ひ度して、さ噛みに噛みて、吹き棄つる気吹のさ霧に成れる神の御名は、 天津日子根 （ あまつひこねの ） 命。

また左の御手に纏かせる珠を乞ひ度して、さ噛みに噛みて、吹き棄つる気吹のさ霧に成れる神の御名は、 活津日子根 （ いくつひこねの ） 命。

また右の御手に纏かせる珠を乞ひ度して、さ噛みに噛みて、吹き棄つる気吹のさ霧に成れる神の御名は、 熊野久須毘 （ くまのくすびの ） 命。 并 （ あは ） せて 五柱 （ いつはしら ） なり。

ここに天照大御神、速須佐之男命に 告 （ の ） りたまひしく、「この 後 （ のち ） に 生 （ あ ） れし五柱の 男子 （ をのこご ） は、 物実 （ ものざね ） 我が物によりて成れり。 故 （ かれ ） 、 自 （ おのづか ） ら 吾 （ あ ） が子ぞ。 先 （ さき ） に 生 （ あ ） れし三柱の 女子 （ をみなご ） は、 物実 （ ものざね ） 汝 （ いまし ） が物によりて成れり。 故 （ かれ ） 、すなはち 汝 （ いまし ） の子ぞ」かく 詔 （ の ） り 別 （ わ ） けたまひき。

故 （ かれ ） 、その 先 （ さき ） に 生 （ あ ） れし神、 多紀理毘売 （ たきりびめの ） 命は、 胸形 （ むなかた ） の 奥津宮 （ おきつみや ） に 坐 （ ま ） す。次に 市寸島比売 （ いちきしまひめの ） 命は、胸形の 中津宮 （ なかつみや ） に坐す。次に 田寸津比売 （ たきつひめの ） 命は、胸形の 辺津宮 （ へつみや ） に坐す。

この三柱の神は、 胸形君 （ むなかたのきみ ） 等 （ ら ） のもち 拝 （ いつ ） く 三前 （ みまへ ） の大神なり。

故 （ かれ ） 、この 後 （ のち ） に 生 （ あ ） れし五柱の子の 中 （ なか ） に、 天菩比 （ あめのほひの ） 命の子、 建比良鳥 （ たけひらとりの ） 命、こは 出雲 （ いずもの ） 国造 （ くにのみやつこ ） 、 無邪志 （ むさしの ） 国造、 上菟上 （ かみつうなかみの ） 国造、 下菟上 （ しもつうなかみの ） 国造、 伊自牟 （ いじむの ） 国造、 津島 （ つしまの ） 県 （ あがたの ） 直 （ あたひ ） 、 遠江 （ とほつあふみの ） 国造等が 祖 （ おや ） なり。

次に 天津日子根 （ あまつひこねの ） 命は、 凡川内 （ おほしかふちの ） 国造、 額田郡 （ ぬかたべの ） 湯坐 （ ゆゑの ） 連 （ むらじ ） 、 茨木 （ いばらきの ） 国造、 倭 （ やまとの ） 田中 （ たなかの ） 直、 山代 （ やましろの ） 国造、 馬来田 （ うまくたの ） 国造、 道尻岐閉 （ みちのしりきへの ） 国造、 周芳 （ すはの ） 国造、倭 淹知 （ あむちの ） 造 （ みやつこ ） 、 高市 （ たけちの ） 県主 （ あがたぬし ） 、 蒲生 （ かまふの ） 稲寸 （ いなき ） 、 三枝部 （ さきくさべの ） 造等が祖なり。

ここに速須佐之男命、天照大御神に 白 （ まを ） ししく、「我が心清く 明 （ あか ） し。 故 （ かれ ） 、我が生める子は 手弱女 （ たわやめ ） を得つ。これによりて 言 （ まを ） さば、 自 （ おのづか ） ら 我 （ われ ） 勝ちぬ」と 云 （ まを ） して....

天（あめ）の安（やす）の河（かわ）って川の名前ですか？？

まんま！！

ふーん。

･ ･ ･ む？ 待って。「三段に打ち折りて」って！？

いや、わかります。そうじゃなくて、十拳剣を3つに折ったんですか？？？？ 女神様が！！？？

神だから！？

えっとー。じゃあ、「ぬなとも もゆらに」の意味はなんですか？？

ふーん。なんだか呪文みたい。

『天の真名井（まない）』は？？

『さ-がみに かみて』は？？

･ ･ ･ ･ ･ 三つ折りにした剣を？ 女の神様が？？

えっとー。あと、『吹き棄（う）つる 気吹（いぶき）の さ-霧（ぎり）』って？？

ふふっ！ 誰か作ってくれないかな。

宗像三女神（むなかたさんじょしん）ですねっ！！

あ、また『八尺（やさか）の勾璁（まがたま）』が出てきた！！ さっき、アマテラス様が巻いてたやつ？

この後の行動は、アマテラス様と一緒ですね。

勾玉からもいっぱい神様生まれてきた。

えっとぉぉ ･ ･ ･ マサカカツカツハヤイカンジノ？？？？？

むん。絶対、覚えらんない。

うおぉぉ。勝ちアピールがエゲツない。

へー。

ふーん。よくわからない神様もいるんだ。

あれっ！？ 皇祖神ってアマテラス様ですよね？？ これって、スサノオ様が産んでません？？

むん。

物実（ものざね）って？

そっか。
だから、アマテラス様が提供した勾玉から生まれてきた男神（おがみ）が、アマテラス様の子供になるんだ。

む？ へーかって、勾玉でできてるの？？

む？？

ぎゃふっっ！！！

む？ 女系天皇ってどういうことですか？？ 男系の人が継がなくちゃ、天皇が天皇じゃなくなっちゃうじゃないですか。

そうですか？ 理解力のない愚民の意見を聞く必要性を、全く感じないのですが。

どうだか。

むぅ。

ふぁーい。

あとはー。
胸形（むなかた）ってさっき言ってた宗像といっしょですか？？

あとーー ･ ･ ･ 手弱女（たわやめ）って？？

はぁ ･ ･ ･ そうですか ･ ･ ･ ･ ･

あっ、ごめんなさい。

その ･ ･ ･ 『女系天皇』って言葉が、なんだか怖くて ･ ･ ･ ･

･ ･ ･ ･ ･

むぅ。

へっ！？ 脱糞！？！？