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天皇とは?一覧と系図

天皇とは?神話と歴史、そして今へつながるお話

神武東征のミニキャライラスト

天皇とは、現在の日本では日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴とされる存在です。政治の方針を決める立場ではなく、憲法に定められた国事行為などを行います。

……でも、「象徴」って言われても、ちょっとイメージしにくいですよね。古事記好きの私がまずお伝えしたいのは、天皇の物語は、神様たちのお話とつながっている!ということです。

『古事記』では、初代・神武天皇は、天照大御神(アマテラスオオミカミ)につながる子孫として登場します。神様の世界から人の世界へ、家族の物語が続いていく。私は、このつながりにとてもロマンを感じます。

そして、もうひとつ大切にしたいのが、国の平和や人々の幸せを願う祈りです。今の皇室にも宮中祭祀が受け継がれています。遠い昔のお話が、今を生きる私たちの暮らしとどこかでつながっている。そう思うと、天皇や古事記が少し身近に感じられませんか?

このページでは、神武天皇から今上天皇までの126代を一覧にし、古事記の登場人物と系図、日本書紀・続日本紀へ続く天皇たちを紹介します。気になる名前から、物語をのぞいてみてください!

歴代天皇一覧第1代・神武天皇から第126代・今上天皇まで

代数とお名前をコンパクトにまとめました。各表は上から下へ、次の表へと続きます。

第1〜21代
代天皇
1神武天皇
2綏靖天皇
3安寧天皇
4懿徳天皇
5孝昭天皇
6孝安天皇
7孝霊天皇
8孝元天皇
9開化天皇
10崇神天皇
11垂仁天皇
12景行天皇
13成務天皇
14仲哀天皇
15応神天皇
16仁徳天皇
17履中天皇
18反正天皇
19允恭天皇
20安康天皇
21雄略天皇
第22〜42代
代天皇
22清寧天皇
23顕宗天皇
24仁賢天皇
25武烈天皇
26継体天皇
27安閑天皇
28宣化天皇
29欽明天皇
30敏達天皇
31用明天皇
32崇峻天皇
33推古天皇
34舒明天皇
35皇極天皇
36孝徳天皇
37斉明天皇
38天智天皇
39弘文天皇
40天武天皇
41持統天皇
42文武天皇
第43〜63代
代天皇
43元明天皇
44元正天皇
45聖武天皇
46孝謙天皇
47淳仁天皇
48称徳天皇
49光仁天皇
50桓武天皇
51平城天皇
52嵯峨天皇
53淳和天皇
54仁明天皇
55文徳天皇
56清和天皇
57陽成天皇
58光孝天皇
59宇多天皇
60醍醐天皇
61朱雀天皇
62村上天皇
63冷泉天皇
第64〜84代
代天皇
64円融天皇
65花山天皇
66一条天皇
67三条天皇
68後一条天皇
69後朱雀天皇
70後冷泉天皇
71後三条天皇
72白河天皇
73堀河天皇
74鳥羽天皇
75崇徳天皇
76近衛天皇
77後白河天皇
78二条天皇
79六条天皇
80高倉天皇
81安徳天皇
82後鳥羽天皇
83土御門天皇
84順徳天皇
第85〜105代
代天皇
85仲恭天皇
86後堀河天皇
87四条天皇
88後嵯峨天皇
89後深草天皇
90亀山天皇
91後宇多天皇
92伏見天皇
93後伏見天皇
94後二条天皇
95花園天皇
96後醍醐天皇
97後村上天皇
98長慶天皇
99後亀山天皇
100後小松天皇
101称光天皇
102後花園天皇
103後土御門天皇
104後柏原天皇
105後奈良天皇
第106〜126代
代天皇
106正親町天皇
107後陽成天皇
108後水尾天皇
109明正天皇
110後光明天皇
111後西天皇
112霊元天皇
113東山天皇
114中御門天皇
115桜町天皇
116桃園天皇
117後桜町天皇
118後桃園天皇
119光格天皇
120仁孝天皇
121孝明天皇
122明治天皇
123大正天皇
124昭和天皇
125上皇陛下
126今上天皇

代数は宮内庁の「天皇系図」に沿っています。重祚(再び即位すること)は別の代として数えるため、126代は126人という意味ではありません。南北朝時代は南朝の代数を採用し、北朝の天皇は別掲していません(後小松天皇は第100代として掲載)。

第125代は「上皇陛下」、第126代は「今上天皇」と表記しています。下の人物紹介は、古事記の天皇たちから元正天皇までを扱います。

古事記の登場人物
天皇と氏族

神武天皇

日本を作ってくれた初代天皇。本名は彦火々出見か狭野命。他にも磐余彦帝、若御毛沼命、豊御毛沼命、始馭天下之天皇と、名前がいっぱいある。
初代なのに、実在を疑われすぎてて可哀想。

  • 五瀬命(イツセ)
  • 稲飯命(イナヒ)
  • 御毛沼命(ミケヌ)
  • 神倭伊波礼比古命(カムヤマトイワレビコ・神武天皇)
  • 久米兵(クメヘイ)
  • 槁根津日子(サオネツヒコ)
  • 長髄彦(ナガスネビコ)
  • 高倉下(タカクラジ)
  • 八咫烏(ヤタガラス)
  • 苞苴擔(ニエモツ)
  • 井光(イヒカ)
  • 石押分之子(イハオシワクノコ)
  • 大来目命(オオクメノミコト)
  • 道臣命(ミチノオミノミコト)
  • 兄宇迦斯(エウカシ)
  • 弟宇迦斯(オトウカシ)
  • 土雲(ツチグモ)
  • 八十建(ヤソタケル)
  • 邇藝速日命(ニギハヤヒ)
  • 勢夜陀多良比売(セヤダタラヒメ)
  • 伊須気余理比売(イスケヨリヒメ)
  • 多芸志美美命(タギシミミ)
  • 神八井耳命(カムヤイミミ)
  • 日子八井命(ヒコヤイ)
  • 神沼河耳命(カムヌナカワミミ・綏靖天皇)
神武天皇の系図
神武天皇の系図

欠史八代

業績が特に書かれていない、存在感なさすぎるかわいそうな天皇たち。

  • 2代 綏靖天皇(スイゼイ・神沼河耳命)
  • 3代 安寧天皇(アンネイ・師木津日子玉手見命)
  • 4代 懿徳天皇(イトク・大倭日子鉏友命)
  • 5代 孝昭天皇(コウショウ・御真津日子訶恵志泥命)
  • 6代 孝安天皇(コウアン・大倭帯日子国押人命)
  • 7代 孝霊天皇(コウレイ・大倭根子日子賦斗邇命)
  • 8代 孝元天皇(コウゲン・大倭根子日子国玖琉命)
  • 9代 開化天皇(カイカ・若倭根子日子大毘毘命)
欠史八代の系図
欠史八代の系図

崇神天皇

崇神天皇は、日本の第10代天皇。東北まで日本を統一したので、初めて日本を治めた御肇国天皇(はつくにしらすすめらみこと)と呼ばれる。

  • 崇神天皇(スジン・御眞木入日子印恵命)
  • 意富多多泥古(オオタタネコ)
  • 活玉依毘売(イクタマヨリビメ)
  • 豊鍬入姫命(トヨスキイリヒメ)
  • 大彦命(オホビコ)
崇神天皇の系図
崇神天皇の系図

垂仁天皇

垂仁天皇は、日本の第11代天皇。日本史上はじめて妻に浮気される。

  • 垂仁天皇(スイニン・伊久米伊理毘古伊佐知命)
  • 沙本毘売命(サホビメ)
  • 沙本毘古王(サホビコ)
  • 氷羽州比売命(ヒバスヒメ)
  • 本牟都和気命(ホムチワケ)
  • 肥長比売(ヒナガヒメ)
  • 蹴速(ケハヤ)
  • 宿禰(スクネ)
  • 多遅麻毛理(タジマモリ)
垂仁天皇の系図
垂仁天皇の系図

景行天皇

景行天皇は、日本の第12代天皇。景行天皇の御世はほとんどヤマトタケルのお話。

  • 景行天皇(ケイコウ・大足彦忍代別尊)
  • 大碓命(オオウス)
  • 小碓命(オウス)/倭建命(ヤマトタケル)
  • 倭姫命(ヤマトヒメ)
  • 熊襲建兄弟(クマソタケル)
  • 出雲建(イヅモタケル)
  • 相模国造(サガミノクニノミヤツコ)
  • 弟橘比売命(オトタチバナヒメ)
  • 美夜受比売(ミヤズヒメ)
  • 伊吹山の神
  • 両道入姫皇女(フタジノイリヒメ)
景行天皇の系図
景行天皇の系図

成務天皇

成務天皇は、日本の第13代天皇。古事記での記述は2行のみ。

  • 成務天皇(セイム・若帯日子天皇)
  • 建内宿禰(タケシウチノスクネ)

仲哀天皇

仲哀天皇は、日本の第14代天皇。ほとんど神功皇后の活躍で、2代続けて影が薄い。

  • 仲哀天皇(チュウアイ・帯中日子天皇)
  • 神功皇后(ジングウ・息長帯比売命)
  • 建内宿禰(タケシウチノスクネ)
  • 底筒之男命(ソコツツノオ)
  • 中筒之男命(ナカツツノオ)
  • 上筒之男命(ウワツツノオ)
  • 新羅王
  • 香坂王(カゴサカ)
  • 忍熊王(オシクマ)
  • 伊奢沙和気命(イザサワケノミコト)
仲哀天皇の系図
仲哀天皇の系図

応神天皇

応神天皇は、日本の第15代天皇。母の神功皇后の活躍で、朝鮮との国交が盛んになった。歌が長くてくどい。

  • 応神天皇(オウジン・品陀和氣命)
  • 八河江比売(ヤカワエヒメ)
  • 大山守命(オオヤマモリ)
  • 大雀命(オオサザキ→仁徳天皇)
  • 宇遅能和紀郎子(ウジノワキ)
  • 髪長媛(カミナガヒメ)
  • 天之日矛(アメノヒボコ)
応神天皇の系図
応神天皇の系図

仁徳天皇

仁徳天皇は、日本の第16代天皇。免税したことで、国が豊かになったため『聖帝』と呼ばれている。不景気の時こそ減税は、古事記にも書かれている鉄板政策。公人は全員古事記を読むべき。

  • 仁徳天皇(ニントク・大雀命)
  • 磐之媛命(イワノヒメ)
  • 黒日売(クロヒメ)
  • 八田若郎女(ヤタノワキ)
  • 奴理能美(ヌリノミ)
  • 口子(クチコ)
  • 口日売(クチヒメ)
  • 女鳥王(メドリ)
  • 速総別王(ハヤブサワケ)
  • 大楯(オオタテ)
仁徳天皇の系図
仁徳天皇の系図

履中天皇

履中天皇は、日本の第17代天皇。聖帝・仁徳天皇の活躍がキラキラしすぎて、息子3代が地味。

  • 履中天皇(リチュウ・大兄去来穂別尊)
  • 墨江(スミエ)
  • 阿知の直(アチノ)

反正天皇

反正天皇は、日本の第18代天皇。身長は9尺2寸半(金尺で約280cm)、歯の長さ1寸(約3cm)、幅2分(約0.6cm)。

  • 反正天皇(ハンゼイ・多遅比瑞歯別尊)
  • 曽婆訶理(ソバカリ)

允恭天皇

允恭天皇は、日本の第19代天皇。病弱だったという割に子供が9人もいる。しかも全員皇后の子供で、皇后すごすぎる。

  • 允恭天皇(インギョウ・男浅津間若子宿禰王)
  • 忍坂大中姫(オシサカノオオナカツヒメ)
  • 金波鎮漢紀武(コムハチムカムキム)
  • 木梨軽皇子(キナシ)
  • 軽大娘皇女(カルノ)
履中天皇・反正天皇・允恭天皇の系図
履中天皇・反正天皇・允恭天皇の系図

安康天皇

安康天皇は、日本の第20代天皇。兄が近親相姦に走ったため、成り行きで天皇に。

  • 安康天皇(アンコウ・穴穂皇子)
  • 大長谷若建命(オオハツセ→雄略天皇)
  • 根臣(ネノオミ)
  • 大草香皇子(オオクサカ)
  • 若日下部王(ワカクサカ)
  • 長田大娘皇女(ナガタヒメ)
  • 眉輪王(マヨワ)
  • 八釣白彦皇子(シロヒコ)
  • 境黒彦皇子(クロヒコ)
  • 都夫良意美(ツブラ)
  • 市辺押磐皇子(イチノベオシハ)
安康天皇の系図
安康天皇の系図

雄略天皇

雄略天皇は、日本の第21代天皇。日本書紀では「大悪天皇」とも「有徳天皇」とも呼ばれ、キャラのブレが激しい。

  • 雄略天皇(ユウリャク・大長谷若建命)
  • 草香幡梭姫皇女(ワカクサカ)
  • 葛城韓媛(カツラギノカラヒメ)
  • 采女(うねめ)
  • 赤猪子(アカイコ)
  • 袁杼比売(ヲドヒメ)
  • 一言主大神(ヒトコトヌシ)
雄略天皇の系図
雄略天皇の系図

清寧天皇

清寧天皇は、日本の第22代天皇。生まれながらに髪が白かったという中二が大好きな設定の天皇。

  • 清寧天皇(セイネイ・白髪皇子)
  • 飯豊女王(イイトヨ)

顕宗天皇

顕宗天皇は、日本の第23代天皇。幼少期は雄略天皇を恐れて地方で身を潜める。オケとヲケのヲケの方。

  • 志自牟(シジム)
  • 小盾(オタテ)
  • 意祁王(オケ→仁賢天皇)
  • 袁祁王(ヲケ→顕宗天皇)
  • 志毘(シビ)
  • 大魚(オオウオ)
顕宗天皇の系図
顕宗天皇の系図

欠史十代

古事記には業績が載っていないけど、日本書紀には業績が載っている。「古事記」的には古事っていうほど昔ではない近代の天皇。

  • 24代 仁賢天皇(ニンケン・意祁王)
  • 25代 武烈天皇(ブレツ・小泊瀬稚鷦鷯尊)
  • 26代 継体天皇(ケンタイ・袁本杼命)
  • 27代 安閑天皇(アンカン・広国押建金日命)
  • 28代 宣化天皇(センカ・建小広国押楯命)
  • 29代 欽明天皇(キンメイ・天国押波流岐広庭天皇)
  • 30代 敏達天皇(ビダツ・沼名倉太珠敷命)
  • 31代 用明天皇(ヨウメイ・橘豊日命)
  • 32代 崇峻天皇(スシュン・長谷部若雀天皇)
  • 33代 推古天皇(スイコ・豊御食炊屋比売命)

日本書紀へ続く天皇たち

古事記の本文は推古天皇で終わります。その先、舒明天皇から持統天皇までの時代をたどる手がかりが『日本書紀』です。

第34代 舒明天皇(じょめい)

推古天皇の次に即位した天皇で、飛鳥岡本宮を営みました。皇后は、のちに皇極・斉明天皇となる宝皇女。天智天皇・天武天皇の父にあたり、ここから飛鳥の歴史を大きく動かす家族のお話へ続いていきます。

第35代 皇極天皇(こうぎょく)

舒明天皇の皇后だった宝皇女が即位した、女性の天皇です。在位中の645年、飛鳥板蓋宮で中大兄皇子らが蘇我入鹿を討つ乙巳の変が起こりました。のちに斉明天皇として再び即位します。

第36代 孝徳天皇(こうとく)

皇極天皇の弟で、その後を受けて即位しました。中大兄皇子や中臣鎌足らとともに政治の改革が進められた、大化の改新の時代の天皇です。

第37代 斉明天皇(さいめい)

皇極天皇が再び皇位に就いたときの名です。同じ人がもう一度天皇になることを「重祚(ちょうそ)」といいます。名前と代数が違っても、皇極天皇と斉明天皇は同一人物です。

第38代 天智天皇(てんじ)

皇子時代の名は中大兄皇子(なかのおおえのみこ)。乙巳の変に関わった人物としても知られます。次に登場する弘文天皇の父で、天武天皇の兄にあたります。

第39代 弘文天皇(こうぶん)

大友皇子(おおとものみこ)のことです。天智天皇の後、672年の壬申の乱で大海人皇子(のちの天武天皇)と争い、敗れました。『日本書紀』では大友皇子として登場し、現在の代数では第39代に数えられます。

第40代 天武天皇(てんむ)

皇子時代の名は大海人皇子(おおあまのみこ)。壬申の乱を経て即位しました。『古事記』の序文では、諸氏族に伝わる記録を正そうとし、稗田阿礼に誦習させたと記されています。古事記が生まれる出発点にいる天皇です。

第41代 持統天皇(じとう)

天武天皇の皇后で、その後を継いで即位しました。694年に藤原京へ遷都し、のちに孫の文武天皇へ皇位を譲ります。『日本書紀』の最後の巻は、この持統天皇の時代を扱っています。

続日本紀の天皇たち

持統天皇のあとの歴史は『続日本紀』へ。ここでは、古事記と日本書紀が完成した時代にあたる、文武・元明・元正の3代を紹介します。

第42代 文武天皇(もんむ)

天武天皇・持統天皇の孫にあたり、697年に即位しました。在位中の701年に大宝律令が完成します。『続日本紀』は、この文武天皇が即位した年から始まります。

第43代 元明天皇(げんめい)

文武天皇の母で、元正天皇の母でもある女性の天皇です。710年に平城京へ遷都し、712年には太安万侶がまとめた『古事記』が献上されました。古事記好きにとって、ぜひ覚えておきたい天皇です!

第44代 元正天皇(げんしょう)

元明天皇の娘で、文武天皇の姉にあたる女性の天皇です。在位中の720年、舎人親王らが編纂した『日本書紀』が完成・奏上されました。『日本書紀』が描くのは持統天皇までですが、その本が完成したのは元正天皇の時代です。

参考資料

代数・読み方:宮内庁「天皇系図」
現在の天皇の位置づけと祈り:宮内庁「天皇」・「宮中祭祀」
各史書の範囲と成立:国立公文書館「古事記」・「日本書紀」・「続日本紀」

神話の系譜:國學院大學「『日向三代』がつなぐ天上・地上の絆」
飛鳥から奈良への歴史:国営飛鳥歴史公園「飛鳥の歴史」、奈良県「ぶらり日本書紀」、「史跡藤原京跡」

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