ヤマトタケルが座った岩を目指して

「ふぅ、関東をぐるっと1周旅するって言ってもめちゃくちゃ疲れるな…お、良さげな岩がある。よっこいしょっと、おー、大きな山が遠くに見えて絶景だー。」

「おい！我らの英雄が岩にお座りになられたぞ！あの岩は神聖な素晴らしいものに違いない！！」

「え、なんか皆俺の座る岩に祈り始めたんだけど…何…怖…。」

そんなやり取りが過去にあったのだろうかと想像出来てしまう神社がある。それが神奈川県茅ヶ崎市にある腰掛神社だ。

なんでも、ヤマトタケルが実際に座った岩を祀っている神社だとか。面白そう！！！と思ったちょんまげネコは早速向かうのであった。

▼もくじ

1 腰掛神社までのアクセス
2 腰掛神社へ
3 ヤマトタケルが見た景色とは
4 参拝後は遊んでも良し

腰掛神社までのアクセス

JR茅ヶ崎駅北口からバスの1番のりばへ。茅50文教大学行きに乗りましょう。

平日、土曜日は1時間にバスが何本かありますが、休日は1時間に1本なので注意。

ちなみに最寄り駅がとても大きい。駅ビル内のお店が沢山あってお買い物にも良し。参拝の後に洋服とか化粧品とか雑貨とか惣菜とか見に立ち寄れたら充実した一日が過ごせそう…！

バスに乗って約20分程、終点の文教大学の1個手前、折沢入口にて下車。

下車してすぐの横断歩道を渡り、少し歩くと右折できる小さい道があるので、その道をずーっと真っ直ぐ歩きます。この右折小道を見つけられないと山の中に迷い込むので気をつけて。そのまま 5分くらいまっすぐ歩いてると突如大きな公園が姿を現します。

茅ヶ崎の子供たちの定番な遊び場のこの公園。休日のこの日、大勢の子供たちで賑わっていました。公園内をウロウロ歩いていると公園の全体図を発見。腰掛神社はこの公園内にあるらしいが…。

あった！！！

しかし、地図を見ただけでも分かるこの公園の広さ。地味に目的地が遠い事が想像できます。他の旅行サイトでは「バス停から神社まで徒歩10分」と案内がありましたが、もうすでにここに辿り着くまでに１０分掛かっています。体力と時間には余裕を持って行きましょう。

神社を目指し奥に進むとさっきまで子供達で賑わっていた公園だったのに、いつの間にか山道へ。

ちょんまげネコの記事を過去も読んだことある方からしたら「こいつ毎回山行ってんな」って思うでしょうね。ええ、私も思っております。だんだん辿り着けるか不安になる頃に腰掛神社案内の看板が出てきます。これを頼りにまっすぐ進むと神社が急に現れました。

腰掛神社へ

思っていたより、立派な神社。子供たちで賑わう公園とは裏腹に静かで厳かな空気を纏った場所がここに。

本殿のすぐ横に例の「ヤマトタケルが実際に座った岩」がありました。

岩の案内文はガラスで覆われていて、写真だと反射して上手く撮れませんでしたので、簡単に説明すると

「相模風士記」に、ヤマトタケルがこの小岩に腰を掛け西の方を向き、大山(神奈川県伊勢市にある山)を指差して大いに喜んだことを村人が目撃し、聖地として社を建てた事が記録されているそうです。

ヤマトタケルって、日本神話の英雄と謳われてますけど、関東を旅している途中に休憩しただけで神社が建つとは…。当時どれだけ多くの人達から支持を受けてたんでしょう。

いくら天皇の遣いとはいえ、ネットもテレビもラジオも無い時代に恐らく口コミだけで英雄だと有名になると言う事は相当人柄が良くて、治安を良くする為に動いてたのでしょうか…。(旅先の土地神様はよく怒らせてたみたいですが…)

ちなみにこの神社のご利益は出世、金運上昇。神社の岩がまさにそのご利益を物語ってますね！

ヤマトタケルが見た景色とは

岩に座って西の方を向き、大山を眺めたと記録があるので是非とも同じ景色が見てみたい！と思い、方角を調べると西はどうやら鳥居の方向。岩のほぼ真横にしゃがんでみるも…

いや、大山見れないわ！！！！木と鳥居しかないわ！！！！！やっぱり今と昔じゃ景色が全然違うのですね…。当時の村人が実際にヤマトタケルがこの岩に座っているのを見たと記録にあることから、昔はこの辺りは村として栄えていて、木々がここまで鬱蒼としてなかったんでしょう。きっとこの木々の向こうには大山が見えるんだな、ということで納得します。