天皇記『蜻蛉島の由来』
蜻蛉島 の由来
姉さん女房の皇后、ワカクサカと案外うまくやっていた
い、いや、『女グセ』って言うカテゴリーで合ってるのかな ・ ・ ・ ・
なんか、もう、やってることがファンキー過ぎて、私の
例えばある日、雄略が遊びに外出している途中で、
雄略天皇
オイ、あんた、誰の子だ。
と、問い、
赤猪子
私は
なんて、
雄略天皇
そうか、
赤猪子
えっ!?
雄略天皇
どっか嫁いだら殺すから。
なーんて、俺様スマイルを飛ばす。
赤猪子
はっ ・ ・ ・ はい ・ ・ ・ ・ ・ ・
こうして、『道端で洗濯をしていたら、王子様に見初められ、普通の村娘だった私がお姫様に ・ ・ ・ ・ 』なんて、少女漫画好きの子が夢見そうな、クラッシック・サクセス・ラブ・ストーリーのフラグを立てた雄略は、皇居に帰ると ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ そのまま彼女の存在を忘れてしまう。
最低だ。
また、ある日。
雄略天皇
オイ、あんた。
吉野の童女
はい?
雄略天皇
俺様のものになれ。
吉野の童女
はいっ!?
と、そのまま草むらで押し倒す。
最悪だ。
ちなみに、現代で同じことをすると『
そして皇居に戻って、更に後日。
また吉野の宮に行く用があったので、雄略は彼女に自分の琴の腕前を披露しようと思い、皇居から琴を持ち出す。
今で言えば、マイギターでオリジナルラブソングを歌っちゃうような、あの痛々しい
しかも琴って ・ ・ ・ 持って行くのすげー重かったろうに。
そして彼女を見つけると、折りたたみ椅子の上に
吉野の嬢子
また襲われるかと思ったら、今度はドヤ顔で演奏しだした ・ ・ ・ ・
さらに、
雄略天皇
あんた、踊れよ。
と、急に無茶ブリをする。
吉野の嬢子
えぇ??はっ、はいっっ!!!
しかし、彼女は即興で見事に舞ってみせた。
雄略天皇
おー。やるじゃねぇか!
上機嫌になった雄略は、今度は歌を詠い出す。
雄略天皇
神の手が奏でる琴に合わせて、乙女は舞う。
雄略天皇
永遠にこの時間が続けばいいのにな ・ ・ ・
はああぁぁぁ ・ ・ ・ ・ やっぱりここは歌っちゃうよね!!オリジナルラブソング!!!
しかも、よりによって『永遠にこの時間が続けばいいのに』とかいう、超王道なやつっっ!!!
やだもう私、ムリだよ ・ ・ ・
ちょ、ごめん ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ つらい ・ ・ ・ ・
かわいすぎて冷静な文章が書けない ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 好きすぎる。
絶対B型だよ。この人。
さてっっ!!!
またこの後、雄略が吉野の宮の近くの野原で狩りをした時、折りたたみ椅子で獲物が来るのを待っていたら、アブに刺されたそうで。
雄略天皇
ああ??オイ、誰だよ。天皇のこの俺様に『吉野の山々には猪鹿がいる』とか抜かしたヤツ。
家臣
へ?
雄略天皇
出てこい。殺す。
家臣
ヒィィィィ!!!!
とアブに刺されたくらいで、またひとつの命が消えそうになったその時。
そのアブをトンボが食べて行ってしまった。
雄略天皇
ふぁっ!?ちょっ!!今の見た?!?!
一瞬で上機嫌になった
雄略天皇
うっわ。やばくね??
雄略天皇
さっき、俺は白い袖まで服をしっかりたたんで座ってたのにさ、それなのに、アブが噛みつきやがって、まじでキレたんだけど、でもそのアブ、すぐにトンボが食っちまったんだよ!!
雄略天皇
やっべぇ。俺様、トンボにまで愛されてる。
雄略天皇
なぁ、トンボ。俺があんたの
なんて、日本の名前を勝手に『トンボ島』にしちゃうような自由っぷり。
家臣
この一瞬で、どんだけトンボにリスペクトされたの??
さらに、
日本書紀にも愛おしい話が載っているので、お願いだから、聞いてほしい。
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※ストーリーの関係上、ラノベ訳と原文が前後している箇所があります。