古事記 -日本神話-

ああ。つらい ･ ･ ･

ここに伊邪那岐命、 御佩 （ はか ） せる 十拳剣 （ とつかのつるぎ ） を抜きて、その子 迦具土 （ かぐつちの ） 神の 頚 （ くび ） を斬りたまひき。

ここにその 御刀 （ みはかし ） の 前 （ さき ） に 著 （ つ ） ける血、 湯津石村 （ ゆついはむら ） に 走 （ たばし ） り 就 （ つ ） きて、成れる神の名は、 石拆 （ いはさくの ） 神。次に 根拆 （ ねさくの ） 神。次に 石筒之男 （ いはつつのをの ） 神。（三神）

次に御刀の 本 （ もと ） に著ける血も亦、湯津石村に走り就きて、成れる神の名は、 甕速日 （ みかはやひの ） 神。次に 樋速日 （ ひのはやひの ） 神。次に 建御雷之男 （ たけみかづちのをの ） 神。亦の名は 建布都 （ たけふつの ） 神。亦の名は 豊布都 （ とよふつの ） 神。（三神）

次に御刀の 手上 （ たがみ ） に集まれる血、 手俣 （ たなまた ） より 漏 （ く ） き出でて、成れる神の名は、 闇淤加美 （ くらおかみの ） 神。次に 闇御津羽 （ くらみつはの ） 神。

上 （ かみ ） の 件 （ くだり ） の石拆神 以下 （ よりしも ） 、闇御津羽神 以前 （ よりさき ） 、并せて 八神 （ やはしら ） は、 御刀 （ みはかし ） によりて 生 （ な ） れる神なり。

殺さえし迦具土神の 頭 （ かしら ） に成れる神の名は、 正鹿山津見 （ まさかやまつみの ） 神。次に胸に成れる神の名は、 淤縢山津見 （ おどやまつみの ） 神。

次に腹に成れる神の名は、 奥山 （ おくやま ） 津見神。次に 陰 （ ほと ） に成れる神の名は、 闇山 （ くらやま ） 津見神。

次に左の手に成れる神の名は、 志芸 （ しぎ ） 山津見神。次に右の手に成れる神の名は、 羽山 （ はやま ） 津見神。

次に左の足に成れる神の名は、 原山 （ はらやま ） 津見神。次に右の足に成れる神の名は、 戸山 （ とやま ） 津見神。

（正鹿山津見神より戸山津見神まで、并せて八神。）

故 （ かれ ） 、斬りたまひし 刀 （ たち ） の名は、 天之尾羽張 （ あめのをはばり ） と謂ひ、亦の名は 伊都尾羽張 （ いつのをはばり ） と謂ふ。

カグツチかわいそう ･ ･ ･ ･

御佩（はか）せるって？？

十拳剣（とつかのつるぎ）は？？

湯津石村（ゆついわむら）って村？村が血みどろに ･ ･ ･

岩が血みどろ ･ ･ ･ ･ カグツチを斬った血からも神様が生まれてどろんどろん ･ ･ ･ ･ ･ ･

ずぅーーーん。

へっ！？急に？？？

無視していいぞ。

わぁ！まろ、クイズ大好きですっ！！

･ ･ ･ どうぞ、陛下のご自由に。

はいはいっ！！

わかんないから、ヒントください！！！

む？

むぅーーーーーーーーーーーん。

あっ！わかりました！！鉄鉱を火と水で鍛えて、刀剣を作ってるんですね！！

ふふっ。熱した鉄をキーンキーンって叩くと火花が散るから、火の神様の血が飛び散るのと重なりますね！！

･ ･ ･ ･ ･ あっ、無理。さぶいぼ立った。

む？ ･ ･ ･ もしかして、陛下って、嫌われてます？？

ふーん。ならいいんです。

あと、亡くなったカグツチの体からも神様が生まれてきてますけど、あれも何か意味があるんですか？？

む？なぜ山？？

はっ！もののけ姫のたたら場も山だった！！！

ふーん。

･ ･ ･ ･ でもやっぱり大好きな奥さんが亡くなっちゃうのは悲しいですね。

ちなみにここでは、イザナギの十握剣の名前として「アメノオハバリ」が出てくるが、国譲り神話の際は「タケミカヅチ」の父として出てくる。

へー。剣が神様になったってこと？？

そうだ。

おぉ！初代刀剣男子！！

そして、このドンヨリした空気のまま、次章はホラーだ。

えぇっ！？

えぇーーー！！！！！