古事記の原文『ヤマタノオロチ退治』

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『ヤマタノオロチ退治』の原文

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原文の概要

天武天皇

天武天皇

酒を用意させたスサノオは、ヤマタノオロチを待ち伏せる。酒を飲み寝入ったところを、スサノオが切りかかり退治する。切った尾の中から剣が出てくる。

安万侶

安万侶

お酒飲んで寝ちゃうなんて、ちょっと油断しすぎじゃないですか!?

天武天皇

天武天皇

どうやって飲ませたかは書いてないからな。ここはアレコレ想像してみるといいさ。

安万侶

安万侶

はーい!

原文&読み下し文

ヤマタノオロチ

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

爾速須佐之男命、乃於湯津爪櫛取成其童女而、刺御美豆良、告其足名椎手名椎神、汝等、醸八塩折之酒、

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

ここに速須佐之男命、すなはち 湯津爪櫛 ゆつつまぐし にその 童女 をとめ 取り して、御角髪に して、その足名椎手名椎神に りたまひしく、「 汝等 なれども は、 八塩折 やしほをり の酒 み、

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

亦作廻垣、於其垣作八門、毎門結八佐受岐、毎其佐受岐置酒船而、毎船盛八塩折之酒而待。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また垣を作り もとほ し、その垣に 八門 やかど を作り、門毎に 八桟敷 やさずき ひ、その 桟敷 さずき ごと 酒船 さかぶね を置きて、船毎にその八塩折の酒を りて待ちてよ」とのりたまひき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

故、随告而此設備待之時、其八俣遠呂智、信如言来。乃毎船垂入己頭飲其酒。於是飲酔留伏寝。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

かれ 、告りたまひし まにま に、かく け備へて待ちし時、その 八俣大蛇 やまたのをろち まこと に言ひしが ごと つ。すなはち船毎に おの かしら 垂入 れて、その酒を飲みき。ここに飲み ひて とど まり伏し寝き。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

爾速須佐之男命、抜其所御佩之十拳剣、切散其蛇者、肥河変血而流。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

ここに速須佐之男命、その 御佩 はか せる 十拳剣 とつかつるぎ を抜きて、その をろち 切り はふ たまひしかば、 ひの 河血に りて流れき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

故、切其中尾時、御刀之刃毀。爾思怪以御刀之前、刺割而見者、在都矣刈之大刀。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

かれ 、その中の尾を切りたまひし時、 御刀 みはかし けき。ここに怪しと思ほして、御刀の さき もちて刺し きて見たまへば、 都矣刈 つむがり 大刀 たち ありき。

『系図』天つ神:イザナギ、アマテラス、国つ神:スサノオ、アシナヅチ、テナヅチ、クシナダヒメ、ラスボス:八岐大蛇退治

用語解説

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

手に取って姿を変えてって意味。童女を櫛に変化させたわけね。

天武天皇

天武天皇

何回も繰り返し醸造した強い酒よ。

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

仮ごしらえの棚のこと。

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

酒を入れる桶のこと。液体を入れる器のことを船っていうんだ。

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

切ってバラバラにするってこと。

天武天皇

天武天皇

大刀は剣のことだけど、都矣刈は意味がわからないんだよな~。切れ味鋭い剣って感じかもな。

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監修:春比等 Site:いまどき風土記
イラスト:駒碧 Site:わたり雪

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