古事記の原文『黄泉の国』
『黄泉の国』の原文
古事記の原文をそのまま載せても眠くなってしまうので、天武天皇の時代の人たちのセリフと合わせてお届けしています。
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原文の概要

天武天皇
愛する妻を亡くしたイザナギは、「黄泉の国」までイザナミを迎えに行く。約束を破ってイザナギが見たものは、変わり果てたイザナミの姿だった。

安万侶
約束って?

天武天皇
「見ないで」って言われたのに見ちゃったんだよ。

安万侶
えー。でも、それはイザナギが悪くないですか??

天武天皇
見るなと言われたらかえって見たくなるのが、人のサガってやつさ。

安万侶
イザナギ、神様なのに ・ ・ ・ ・
原文&読み下し文

【原文】稗田阿礼
於是欲相見其妹伊邪那美命、追往黄泉国。

【原文】稗田阿礼
爾自殿縢戸出向之時、伊邪那岐命語詔之、愛我那迩妹命、吾与汝所作之国、未作竟。故、可還。

【読み下し文】藤原不比等
ここに

【原文】稗田阿礼
爾伊邪那美命答白、悔哉、不速来。吾者為黄泉戸喫。然愛我那勢命、入来坐之事恐。故、欲還、且与黄泉神相論。莫視我。

【読み下し文】藤原不比等

【原文】稗田阿礼
如此白而、還入其殿内之間、甚久難待。

【読み下し文】藤原不比等
かく白してその殿の内に還り入りし

【原文】稗田阿礼
故、刺左之御美豆良、湯津津間櫛之男柱一箇取闕而、燭一火入見之時、宇士多加礼許呂呂岐弖、

【原文】稗田阿礼
於頭者大雷居、於胸者火雷居、於腹者黒雷居、於陰者拆雷居、於左手者若雷居、於右手者土雷居、於左足者鳴雷居、於右足者伏雷居、并八雷神成居。

【読み下し文】藤原不比等

【原文】稗田阿礼
於是伊邪那岐命、見畏而逃還之時、其妹伊邪那美命、言令見辱吾、

【読み下し文】藤原不比等
ここに伊邪那岐命、
用語解説

安万侶
ぎゃああああ!!!!!!

藤原不比等
まだ途中だが?

天武天皇
地下にあるっていう「死者の国」のことだ ・ ・ ・ ・

天武天皇
家の閉じている戸口のことね。

天武天皇
黄泉の国のかまどで炊いた物を食べること。これをすると、黄泉の国の者になりきってしまって、地上には戻れなくなってしまうんだ。一種の儀式だな。

安万侶
あぅ ・ ・ ・ ・

藤原不比等
では、続きを。

天武天皇
「良い」のか「ダメ」なのか議論すること。

藤原不比等
自分も結ってんだろうが。

天武天皇
髪を左右に分けて、耳の辺りで束ねた、古代の成人男子の髪型。ラノベ訳のイザナギも結ってるやつだよ。

安万侶
む?成人男性??まろのミヅラは???

藤原不比等
ググって一番最初に出てきた童子ミヅラだろうな。平安時代にはあったようだが、飛鳥時代は知らん。

安万侶
えぇっ!?適当!!!

安万侶
む??でも、考えてみれば、「古代人のミヅラ」って言ったら普通、ぴっちりセンター分けですよね。もしかして、前髪があるのもおかしい????

稗田阿礼
安万侶、そこは突っ込まないでやれ。

安万侶
へ?なんで???

稗田阿礼
管理人がどうしてもミヅラに馴染めず、資料をガン無視してキャラデザしたそうだ。

安万侶
なんで!?ミヅラ可愛いじゃないですかっっ!!!!

稗田阿礼
古代の髪型や服装を史実に基づいて創作したい場合は、自分で調べてもらうしかないな。資料は少ないけど ・ ・ ・

天武天皇
それと余談だが、ミヅラはオレが廃止した。

安万侶
え?なんでですか???

天武天皇
・ ・ ・ ・ 冠とミヅラのセットが、クッッッソダサかったからだ。

安万侶
ええっ??なんか、この世界、ミヅラに優しくないっっ!!!

天武天皇
ありゃ、日本の黒歴史だな。

安万侶
そんなことないですっっ!!!ミヅラ可愛いですっっ!!!!!ミヅラブームこぉぉぉぉぉぉい!!!!!!!

天武天皇
はい。他に質問は??

天武天皇
歯が多い爪型の櫛ってことかな。縦長の櫛を、髪留めとして挿してたんだろう。

天武天皇
櫛の両端にある太い歯。

天武天皇
・ ・ ・ ・ ・ ウジ虫が

安万侶
ヒッ!!!

藤原不比等
じゃ、続きな。

安万侶
ふぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!