古事記の原文『武烈天皇~推古天皇』

『武烈天皇~推古天皇』の原文

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原文の概要

天武天皇

天武天皇

仁賢以降も皇位は継承され、代々続いていく。

安万侶

安万侶

遂に古事記完結なんですね ・ ・ ・

天武天皇

天武天皇

ああ、終わり方はあっさりしたもんだよな。

天武天皇

天武天皇

なぜ推古で終わっているのかも色々議論があるところだが、今は触れないでおこうか。

原文&読み下し文

仁賢天皇

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

小長谷若雀命、坐長谷之列木宮、治天下捌歳也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

小長谷若雀命 長谷 はつせ 列木 なみきの に坐しまして、天の下治らしめすこと 八歳 やとせ なりき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此天皇、無太子。故、為御子代、定小長谷部也。御陵在片岡之石坏岡也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この天皇、 太子 ひつぎのみこ 無かりき。故、 御子代 みこしろ として、 小長谷部 をはつせべ を定めたまひき。御陵は片岡の 石坏 いはつき の岡にあり。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

天皇既崩、無可知日続之王。故、品太天皇五世之孫、袁本杼命、自近淡海国、令上坐而、合於手白髪命、授奉天下也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

天皇既に崩りまして、 日続 ひつぎ 知らすべき みこ 無かりき。故、 品太 ほむだの 天皇の 五世 いつつぎ みこ 袁本杼 をほどの 命を近つ淡海国より上りまさしめて、手白髪命に合はせて、天の下を授け奉りき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

品太王五世孫、袁本杼命、坐伊波礼之玉穂宮、治天下也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

品太 ほむだの 王の 五世 いつつぎ みこ 袁本杼 をほどの 伊波礼 いはれ 玉穂 たまほの に坐しまして、天の下治らしめしき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

天皇、娶三尾君等祖、名若比売、生御子、大郎子。次出雲郎女。(二柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

天皇、 三尾 みをの 君等の祖、名は若比売を娶して、生みませる御子、 大郎子 おほいらつこ 。次に出雲郎女。(二柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶尾張連等之祖、凡連之妹、目子郎女、生御子、広国押建金日命。次建小広国押楯命。(二柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また尾張連等の祖、 凡連 おほしのむらじ の妹、目子郎女を娶して、生みませる御子、 広国押建金日 ひろくにおしたけかなひの 命。次に 建小広国押楯 たけをひろくにおしたての 命。(二柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶意祁天皇之御子、手白髪命(是大后也。)、生御子、天国押波流岐広庭命。(一柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また意祁天皇の御子、手白髪命(こは大后なり。)を娶して、生みませる御子、 天国押波流岐広庭 あめくにおしはるきひろにはの 命。(一柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶息長真手王之女、麻組郎女、生御子、佐佐宜郎女。(一柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 息長真手 おきながまての 王の女、 麻組 まくみの 郎女を娶して、生みませる御子、 佐佐宜 ささげの 郎女。(一柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶坂田大俣王之女、黒比売、生御子、神前郎女。次田郎女。次白坂活日子郎女。次野郎女、亦名長目比売。(四柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また坂田 大俣 おほまたの 王の女、黒比売を娶して、生みませる御子、 神前 かむざきの 郎女。次に田郎女。次に 白坂活日子 しらさかのいくひこの 郎女。次に野郎女、亦の名は長目比売。(四柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶三尾君加多夫之妹、倭比売、生御子、大郎女。次丸高王。次耳王。次赤比売郎女。(四柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また三尾君 加多夫 かたぶ の妹、倭比売を娶して、生みませる御子、大郎女。次に 丸高 まろこの 王。次に みみの 王。次に赤比売郎女。(四柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶阿倍之波延比売、生御子、若屋郎女。次都夫良郎女。次阿豆王。(三柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 阿倍 あべ 波延 はえ 比売を娶して、生みませる御子、若屋郎女。次に 都夫良 つぶらの 郎女。次に 阿豆 あづの 王。(三柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此天皇之御子等、并十九王。(男七、女十二。)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この天皇の 御子等 みこたち 、并せて 十九王 とをまりここのはしら なり。(男七、女十二。)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此之中、天国押波流岐広庭命者、治天下。次広国押建金日命、治天下。次建小広国押楯命、治天下。次佐佐宜王者、拝伊勢神宮也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この中に、天国押波流岐広庭命は、天の下治らしめしき。次に広国押建金日命、天の下治らしめしき。次に建小広国押楯命、天の下治らしめしき。次に 佐佐宜 ささげの 王は、伊勢神宮を いつ きたまひき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此御世、竺紫君石井、不従天皇之命、多無礼。故、遣物部荒甲之大連、大伴之金村連二人而、殺石井也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この御世に、 竺紫 つくしの 石井 いはゐ 、天皇の みこと に従はずして、 まね ゐや 無かりき。故、 物部荒甲 もののべのあらかひ 大連 おほむらじ 、大伴の 金村 かなむら の連二人を遣はして、 石井 いはゐ を殺したまひき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

天皇御年、肆拾参歳。(丁未年四月九日崩也。)御陵者、三島之藍御陵也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

天皇の御年、 四十三歳 よそぢまりみとせ 。(丁未の年の四月九日に崩りましき。) 御陵 みはか 三島の あゐ の御陵なり。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

御子、広国押建金日命、坐勾之金箸宮、治天下也。此天皇、無御子也。(乙卯年三月十三日崩。)御陵在河内之古市高屋村也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

御子、 広国押建金日 ひろくにおしたけかなひの まがり 金箸 かなはしの に坐しまして、天の下治らしめしき。この天皇、御子無かりき。(乙卯の年の三月十三日に崩りましき。)御陵は河内の 古市 ふるち の高屋村にあり。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

弟、建小広国押楯命、坐桧坰之廬入野宮、治天下也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

天皇、娶意祁天皇之御子、橘之中比売命、生御子、石比売命。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

天皇、意祁天皇の御子、橘の中比売命を娶して、生みませる御子、 いし 比売命。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

次小石比売命。次倉之若江王。又娶川内之若子比売、生御子、火穂王。次恵波王。此天皇之御子等、并五王。(男三、女二。)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

次に 小石 をいし 比売命。次に くら の若江王。また 川内 かふち 若子 わくご 比売を娶して、生みませる御子、 火穂 ほのほの 王。次に 恵波 ゑはの 王。この天皇の御子等、并せて 五王 いつはしら なり。(男三、女二。)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

故、火穂王者、(志比陀君之祖。)恵波王者、(韋那君、多治比君之祖也。)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

故、 火穂 ほのほの 王は、(志比陀君の祖。)恵波王は、(韋那君、多治比君の祖なり。)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

弟、天国押波流岐広庭天皇、坐師木島大宮、治天下也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

天皇、娶桧坰天皇之御子、石比売命、生御子、八田王。次沼名倉太玉敷命。次笠縫王。(三柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

天皇、 桧坰 ひのくまの 天皇の御子、 いし 比売命を娶して、生みませる御子、 八田 やたの 王。次に 沼名倉太玉敷 ぬなくらふとたましきの 命。次に 笠縫 かさぬひの 王。(三柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶其弟小石比売命、生御子、上王。(一柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

またその いろと 小石比売命を娶して、生みませる御子、 かみの 王。(一柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶春日之日爪臣之女、糠子郎女、生御子、春日山田郎女。次麻呂古王。次宗賀之倉王。(三柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また春日の 日爪 ひつまの 臣の女、 糠子 ぬかごの 郎女を娶して、生みませる御子、春日山田郎女。次に 麻呂古 まろこの 王。次に 宗賀 そが くらの 王。(三柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶宗賀之稲目宿祢大臣之女、岐多斯比売、生御子、橘之豊日命。次妹石坰王。次足取王。次豊御気炊屋比売命。次亦麻呂古王。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 宗賀 そが 稲目宿祢大臣 いなめのすくねのおほおみ の女、 岐多斯 きたし 比売を娶して、生みませる御子、 たちばな 豊日 とよひの 命。次に妹 石坰 いはくまの 王。次に 足取 あとりの 王。次に 豊御気炊屋 とよみけかしぎや 比売命。次に 亦麻呂古 またまろこの 王。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

次大宅王。次伊美賀古王。次山代王。次妹大伴王。次桜井之玄王。次麻奴王。次橘本之若子王。次泥杼王。(十三柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

次に 大宅 おほやけの 王。次に 伊美賀古 いみがこの 王。次に 山代 やましろの 王。次に妹 大伴 おほともの 王。次に桜井の ゆみはりの 王。次に 麻奴 まぬの 王。次に橘の もと 若子 わくごの 王。次に 泥杼 ねどの 王。(十三柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶岐多志比売命之姨、小兄比売、生御子、馬木王。次葛城王。次間人穴太部王。次三枝部穴太部王、亦名須売伊呂杼。次長谷部若雀命。(五柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 岐多志 きたし 比売命の をば 小兄 をえ 比売を娶して、生みませる御子、 馬木 うまきの 王。次に葛城王。次に 間人穴太部 はしひとのあなほべの 王。次に 三枝部穴太部 さきぐさべのあなほべの 王、亦の名は 須売伊呂杼 すめいろど 。次に 長谷部 はつせべ 若雀 わかさざきの 命。(五柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

凡此天皇之御子等、并廿五王。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

凡そこの天皇の御子等、并せて 廿五王 はたちまりいつはしら なり。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此之中、沼名倉太玉敷命者、治天下。次橘之豊日命、治天下。次豊御気炊屋比売命、治天下。次長谷部之若雀命、治天下也。并四王治天下也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この中に、沼名倉太玉敷命は、天の下治らしめしき。次に橘の豊日命、天の下治らしめしき。次に豊御気炊屋比売命、天の下治らしめしき。次に長谷部の若雀命、天の下治らしめしき。并せて 四王 よはしら 、天の下治らしめしき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

御子、沼名倉太玉敷命、坐他田宮、治天下壱拾肆歳也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

御子、 沼名倉太玉敷 ぬなくらふとたましきの 他田 をさだの に坐しまして、天の下治らしめすこと、 一十四歳 とをまりよとせ なりき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此天皇、娶庶妹豊御食炊屋比売命、生御子、静貝王、亦名貝蛸王。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この天皇、 庶妹 ままいも 豊御食炊屋比売命を娶して、生みませる御子、 静貝 しづかひの 王、亦の名は 貝蛸 かひたこの 王。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

次竹田王、亦名小貝王。次小治田王。次葛城王。次宇毛理王。次小張王。次多米王。次桜井玄王。(八柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

次に竹田王、亦の名は 小貝 をかひの 王。次に 小治田 をはりだの 王。次に葛城王。次に 宇毛理 うもりの 王。次に 小張 をはりの 王。次に 多米 ための 王。次に 桜井 さくらゐ ゆみはりの 王。(八柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶伊勢大鹿首之女、小熊子郎女、生御子、布斗比売命。次宝王、亦名糠代比売王。(二柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また伊勢の 大鹿首 おほかのおびと の女、 小熊子 をぐまこの 郎女を娶して、生みませる御子、 布斗 ふと 比売命。次に宝王、亦の名は 糠代 ぬかで 比売王。(二柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶息長真手王之女、比呂比売命、生御子、忍坂日子人太子、亦名麻呂古王。次坂騰王。次宇遅王。(三柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 息長真手 おきながまての 王の女、 比呂 ひろ 比売命を娶して、生みませる御子、 忍坂 おさか 日子人 ひこひと 太子 ひつぎのみこ 、亦の名は 麻呂古 まろこの 王。次に 坂騰 さかのぼりの 王。次に 宇遅 うぢの 王。(三柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶春日中若子之女、老女子郎女、生御子、難波王。次桑田王。次春日王。次大俣王。(四柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また春日の中若子の女、 老女子 をみなこの 郎女を娶して、生みませる御子、難波王。次に桑田王。次に春日王。次に大俣王。(四柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此天皇之御子等、并十七王之中、日子人太子、娶庶妹田村王、亦名糠代比売命、生御子、坐岡本宮治天下之天皇。次中津王。次多良王。(三柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この天皇の御子等、并せて 十七王 とをまりななはしら の中に、日子人太子、庶妹田村王、亦の名は 糠代 ぬかで 比売命を娶して、生みませる御子、岡本宮に坐しまして、天の下治らしめしし天皇。次に中津王。次に 多良 たらの 王。(三柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶漢王之妹、大俣王、生御子、智奴王。次妹桑田王。(二柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また あやの 王の妹、大俣王を娶して、生みませる御子、 智奴 ちぬの 王。次に妹桑田王。(二柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶庶妹玄王、生御子、山代王。次笠縫王。(二柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また庶妹玄王を娶して、生みませる御子、山代王。次に笠縫王。(二柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

并七王。(甲辰年四月六日崩。)御陵在川内科長也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

并せて 七王 ななはしら なり。(甲辰の年の四月六日に崩りましき。)御陵は川内の 科長 しなが にあり。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

弟、橘豊日命、坐池辺宮、治天下参歳。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

おと 橘の豊日命池辺宮に坐しまして、天の下治らしめすこと、 三歳 みとせ なりき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此天皇、娶稲目宿祢大臣之女、意富芸多志比売、生御子、多米王。(一柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この天皇、 稲目 いなめの 宿祢の大臣の女、 意富芸多志 おほぎたし 比売を娶して、生みませる御子、 多米 ための 王。(一柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶庶妹間人穴太部王、生御子、上宮之厩戸豊聡耳命。次久米王。次植栗王。次茨田王。(四柱)

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 庶妹 ままいも 間人穴太部 はしひとのあなほべの 王を娶して、生みませる御子、 上宮 うへつみや 厩戸豊聡耳 うまやどのとよとみみの 命。次に久米王。次に 植栗 ゑくりの 王。次に 茨田 まむだの 王。(四柱)

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又娶当麻之倉首比呂之女、飯女之子、生御子、当麻王。次妹須賀志呂古郎女。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 当麻 たぎま 倉首比呂 くらのおびとひろ の女、 飯女 いひめ を娶して、生みませる御子、 当麻 たぎまの 王。次に妹 須賀志呂古 すがしろこの 郎女。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

此天皇、(丁未年四月十五日崩。)御陵在石寸掖上、後遷科長中陵也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

この天皇、(丁未の年の四月十五日に崩りましき。)御陵は 石寸 いはれ 掖上 いけのうへ にありしを、後に 科長 しなが の中の陵 うつ しき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

弟、長谷部若雀天皇、坐倉椅柴垣宮、治天下肆歳。(壬子年十一月十三日崩也。)御陵在倉椅岡上也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

おと 長谷部 はつせべ 若雀 わかさざきの 天皇 倉椅 くらはし 柴垣 しばかきの に坐しまして、天の下治らしめすこと、 四歳 よとせ なりき。(壬子の年の十一月十三日に崩りましき。)御陵は倉椅の岡の上にあり。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

妹、豊御食炊屋比売命、坐小治田宮、治天下、参拾漆歳。(戊子年三月十五日癸丑日崩。)御陵在大野岡上、後遷科長大陵也。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

いも 豊御食炊屋比売 とよみけかしぎやひめの 小治田 をはりだの に坐しまして、天の下治らしめすこと、 三十七歳 みそぢまりななとせ なりき。(戊子の年の三月十五日癸丑の日に崩りましき。)御陵は大野の岡の上にありしを、後に 科長 しなが の大き陵に遷しき。

天皇

用語解説

安万侶

安万侶

ここからはまたお話が全然ないんですね。

天武天皇

天武天皇

ああ。ただ欠史八代と違って、日本書紀には詳しい業績が載っているからな、古事記に書くほど古い時代ではなくなったってことなんだろう。

天武天皇

天武天皇

というわけでここも、各代の天皇の宮と御陵に絞って紹介していくとするか。

天武天皇

天武天皇

小長谷若雀をはつせのわかさざきのが第25代天皇で、諡は武烈ぶれつ

天武天皇

天武天皇

長谷はつせ列木なみきのは奈良県桜井市出雲あたりかな。

天武天皇

天武天皇

片岡の石坏いはつきの岡の宮内庁の治定は、奈良県香芝市の傍丘磐坏丘北陵かたおかのいわつきのおかのきたのみささぎ

天武天皇

天武天皇

袁本杼をほどのが第26代天皇で、諡は継体けいたい

天武天皇

天武天皇

伊波礼いはれ玉穂たまほのはどこにあるかわからない。

天武天皇

天武天皇

三島のあゐの御陵の宮内庁の治定は、大阪府茨木市の太田茶臼山古墳。

天武天皇

天武天皇

ただし、大阪府高槻市の今城塚古墳が真の継体天皇陵というのが定説になっている。

天武天皇

天武天皇

広国押建金日ひろくにおしたけかなひのが第27代天皇で、諡は安閑あんかん

天武天皇

天武天皇

まがり金箸かなはしのは奈良県橿原市曲川町あたりかな。

天武天皇

天武天皇

河内の古市ふるちの高屋村の宮内庁の治定は、大阪府羽曳野市の高屋築山古墳。

天武天皇

天武天皇

建小広国押楯たけをひろくにおしたてのが第28代天皇で、諡は宣化せんか

天武天皇

天武天皇

桧坰ひのくま廬入野いほりののは奈良県高市郡明日香村檜前あたりかな。

天武天皇

天武天皇

天国押波流岐広庭あめくにおしはるきひろにはの天皇が第29代天皇で、諡は欽明きんめい

天武天皇

天武天皇

師木島しきしまの大宮は奈良県桜井市慈恩寺あたりかな。

天武天皇

天武天皇

沼名倉太玉敷ぬなくらふとたましきのが第30代天皇で、諡は敏達びだつ

天武天皇

天武天皇

他田をさだのは奈良県桜井市戒重あたりかな。

天武天皇

天武天皇

岡本宮に坐しまして天の下治らしめしし天皇は第34代舒明じょめい天皇のことで、例外的に推古天皇より先のことを書いているんだ。

天武天皇

天武天皇

川内の科長しながの宮内庁の治定は、大阪府南河内郡太子町の太子西山古墳。

天武天皇

天武天皇

たちばな豊日とよひのが第31代天皇で、諡は用明ようめい

天武天皇

天武天皇

池辺宮はどこにあるかわからない。

天武天皇

天武天皇

科長しながの中の陵の宮内庁の治定は、大阪府南河内郡太子町の春日向山古墳。

天武天皇

天武天皇

長谷部はつせべ若雀わかさざきの天皇が第32代天皇で、諡は崇峻すしゅん

天武天皇

天武天皇

倉椅くらはし柴垣しばかきのはどこにあるかわからない。

天武天皇

天武天皇

倉椅の岡の上の宮内庁の治定は、奈良県桜井市の倉梯岡陵くらはしのおかのみささぎ

天武天皇

天武天皇

豊御食炊屋比売とよみけかしぎやひめのが第33代天皇で、諡は推古すいこ

天武天皇

天武天皇

小治田をはりだのは奈良県高市郡明日香村雷あたりかな。

天武天皇

天武天皇

科長しながの大き陵の宮内庁の治定は、大阪府南河内郡太子町の山田高塚古墳。

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天皇系図

監修:春比等 Site:いまどき風土記
イラスト:駒碧 Site:わたり雪

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