古事記の原文『天岩屋戸』
『天岩屋戸』の原文
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原文の概要
天武天皇
アメノウズメが躍り、神々は大いに笑う。鏡に映る自分の姿を、別の太陽神と見間違えたアマテラスは、遂に岩屋戸から引っ張り出される。世界に光が戻る。
安万侶
鏡に映ってるのが自分だって、気づかないのかな?
天武天皇
昔の鏡は、今みたくハッキリクッキリ映らねえからな。
天武天皇
ってか太陽神なんだから、眩しくてまともに見らんねーわな。
安万侶
言われてみれば ・ ・ ・
原文&読み下し文
【原文】稗田阿礼
此種種物者、布刀玉命、布刀御幣登取持而、天児屋命、布刀詔戸言祷白而、天手力男神、隠立戸掖而、天宇受売命、手次繋天香山之天之日影而、
【読み下し文】藤原不比等
この
【原文】稗田阿礼
為鬘天之真拆而、手草結天香山之小竹葉而、於天之石屋戸伏汚気踏登杼呂許志、為神懸而、掛出胸乳、裳緒忍垂於番登也。
【読み下し文】藤原不比等
天の
【原文】稗田阿礼
爾高天原動而、八百万神共咲。
【読み下し文】藤原不比等
ここに高天の原
【原文】稗田阿礼
於是天照大御神、以為怪、細開天石屋戸而、内告者、因吾隠坐而、以為天原自闇、亦葦原中国皆闇矣、何由以、天宇受売者為楽、亦八百万神諸咲。
【読み下し文】藤原不比等
ここに天照大御神、怪しと
【原文】稗田阿礼
爾天宇受売白言、益汝命而貴神坐。故、歓喜咲楽。
【読み下し文】藤原不比等
ここに天宇受売
【原文】稗田阿礼
如此言之間、天児屋命、布刀玉命、指出其鏡、示奉天照大御神之時、天照大御神、逾思奇而、稍自戸出而、臨坐之時、
【読み下し文】藤原不比等
かく
【原文】稗田阿礼
其所隠立之天手力男神、取其御手引出、即布刀玉命、以尻久米縄、控度其御後方白言、従此以内、不得還入。
【読み下し文】藤原不比等
その
【原文】稗田阿礼
故、天照大御神出坐之時、高天原及葦原中国、自得照明。
【読み下し文】藤原不比等
用語解説
安万侶
ふと
天武天皇
「ふと」は立派なとか尊いとかって意味。御幣は神へのささげ物。
安万侶
ふと
天武天皇
「ふと」はさっきと同じな。
安万侶
さらに神様が出てきた。
天武天皇
アメノタヂカラオは腕っぷしが強い。
アメノウズメは、名前の意味はよくわからないんだけど、芸能の神として知られているな。
安万侶
日影は??
天武天皇
ヒカゲノカズラの略。シダ類の草で、茎がつる状になってるから、たすき掛けもできるわけ。
安万侶
天武天皇
真拆はつる草の一種だから、それを髪飾りにしてってことね。
安万侶
天武天皇
手に持つために結び束ねてってこと。
安万侶
うけ
天武天皇
桶を伏せてってことな。上に乗れば、小さなステージになるだろ。
安万侶
天武天皇
神が人に乗り移ったような状態。
安万侶
天武天皇
歌舞のことよ。
安万侶
天武天皇
少しずつってこと。
安万侶
尻くめ縄は??
天武天皇
今のシメ縄と同じよ。