古事記の原文『アマテラスの憂鬱』
『アマテラスの憂鬱』の原文
現在、古事記の原文は最低限の情報のみでお届けしております。詳細は『古事記の原文更新お休みのお知らせ』をご確認ください。
古事記の原文をそのまま載せても眠くなってしまうので、天武天皇の時代の人たちのセリフと合わせてお届けしています。
原文を記載するにあたってのルールについては、プロローグ内『原文掲載のルール』をご確認ください。
原文の概要
天武天皇
アマテラスはまた誰か派遣するか悩む。オモヒカネは、アメノオハバリか、その子タケミカヅチの派遣を提案する。アメノオハバリはタケミカヅチを派遣するよう答える。
安万侶
親に頼んだのに結局子供が行くことになるって、なんだか回りくどいですね。
天武天皇
日本書紀だと、タケミカヅチは自分から進んで名乗り出るんだがな。
原文&読み下し文
【原文】稗田阿礼
於是天照大御神詔之、亦遣曷神者吉。
【読み下し文】藤原不比等
ここに天照大御神、詔りたまひしく、「また
【原文】稗田阿礼
爾思金神及諸神白之、坐天安河河上之天石屋、名伊都之尾羽張神、是可遣。若亦非此神者、其神之子、建御雷之男神、此応遣。
【読み下し文】藤原不比等
【原文】稗田阿礼
且其天尾羽張神者、逆塞上天安之河水而、塞道居故、他神不得行。故、別遣天迦久神可問。
【読み下し文】藤原不比等
またその天尾羽張神は、
【原文】稗田阿礼
故爾使天迦久神、問天尾羽張神之時、答白、恐之。仕奉。然於此道者、僕子、建御雷神可遣、乃貢進。
【読み下し文】藤原不比等
故ここに天迦久神を使はして、天尾羽張神に問はしし時に、答へ白ししく、「
【原文】稗田阿礼
爾天鳥船神、副建御雷神而遣。
用語解説
天武天皇
イザナギがカグツチを斬った刀の名前が、伊都之尾羽張よ。刀が神格化されているんだ。
天武天皇
天尾羽張神は別名な。
天武天皇
刀に付いたカグツチの血が、手元のほうに流れ落ちて生まれた神だったな。
天武天皇
その名の通りの雷神で、同時に刀剣の神でもあるんだ。
天武天皇
鹿の神よ。
天武天皇
イザナギとイザナミの間に生まれた、空を飛ぶ船の神のこと。