古事記の原文『根堅洲国』

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『根堅洲国』の原文

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原文の概要

天武天皇

天武天皇

根の堅洲国に着いたオオナムチは、スサノオの娘スセリビメと出会う。スサノオはオオナムチを蛇の部屋で寝かせる。オオナムチはヒレで蛇を静める。

安万侶

安万侶

助けを求めて行ったのに、いきなり試練 ・ ・ ・

天武天皇

天武天皇

試練はまだ始まったばかりだけどな。

原文&読み下し文

オオナムチ、スセリビメ

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

故、随詔命而、参到須佐之男命之御所者、其女須勢理比売出見、為目合而、相婚、還入、白其父言、甚麗神来。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

かれ 、詔りたまひし みこと まにま に、須佐之男命の 御所 みもと 参到 まゐいた れば、その むすめ 須勢理比売 すせりびめ 出で見て、 目合 まぐはひ して、 相婚 ひたまひて、還り入りて、その父に まを ししく、「 いと 麗しき神 ましつ」とまをしき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

爾其大神出見而、告此者謂之葦原色許男、即喚入而、令寝其蛇室。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

ここにその大神出で見て、「こは 葦原色許男 あしはらしこを と謂ふぞ」と りたまひて、すなはち び入れて、その へみ むろや に寝しめたまひき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

於是其妻須勢理比売命、以蛇比礼授其夫云、其蛇将咋、以此比礼三挙打撥。故、如教者、蛇自静。故、平寝出之。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

ここにその つま 須勢理比売命、蛇の 領巾 ひれ をその ひこぢ に授けて りたまひしく、「その蛇 はむとせば、この領巾を三たび りて打ち はら ひたまへ」とのりたまひき。 かれ 、教への ごと せしかば、蛇自ら静まりき。 かれ やす て出でたまひき。

用語解説

安万侶

安万侶

領巾ひれは??

天武天皇

天武天皇

首から肩にかける布だな。呪力があると考えられていたから、魔除けに使われていたのね。

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監修:春比等 Site:いまどき風土記
イラスト:駒碧 Site:わたり雪

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