古事記の原文『オケとヲケ』
『オケとヲケ』の原文
現在、古事記の原文は最低限の情報のみでお届けしております。詳細は『古事記の原文更新お休みのお知らせ』をご確認ください。
古事記の原文をそのまま載せても眠くなってしまうので、天武天皇の時代の人たちのセリフと合わせてお届けしています。
原文を記載するにあたってのルールについては、プロローグ内『原文掲載のルール』をご確認ください。
原文の概要
天武天皇
播磨のシジムの家で宴会が開かれ、大和から赴任してきたオタテも参加する。順々に舞を踊っていき、使用人の子供二人にも番が回る。兄が舞い、弟が「履中天皇の子であるオシハの子が自分」という歌を歌う。オタテは驚き、急ぎの使いを出す。知らせを聞いたイイトヨは喜ぶ。
安万侶
天皇になれる人が見つかったんですね、良かった!
天武天皇
原文&読み下し文
【原文】稗田阿礼
爾山部連小楯、任針間国之宰時、到其国之人民、名志自牟之新室楽。於是盛楽、酒酣以次第皆舞。故、焼火少子二口、居竃傍、令舞其少子等。
【読み下し文】藤原不比等
【原文】稗田阿礼
爾其一少子曰、汝兄先舞、其兄曰、汝弟先舞。如此相譲之時、其会人等、咲相譲之状。爾遂兄舞訖、次弟将舞時、為詠曰、
【読み下し文】藤原不比等
ここにその
【原文】稗田阿礼
物部之、我夫子之、取佩、於大刀之手上、丹画著、其緒者、載赤幡、立赤幡、見者五十隠、
【原文】稗田阿礼
山三尾之、竹矣訶岐苅、末押靡魚簀、如調八絃琴、所治賜天下、伊邪本和気、天皇之御子、市辺之、押歯王之、奴末。
【読み下し文】藤原不比等
山の
といひき。
【原文】稗田阿礼
爾即小楯連聞驚而、自床堕転而、追出其室人等、其二柱王子、坐左右膝上、泣悲而、集人民作仮宮、坐置其仮宮而、貢上駅使。
【読み下し文】藤原不比等
ここにすなはち小楯連聞き驚きて、
【原文】稗田阿礼
於是其姨飯豊王、聞歓而、令上於宮。
【読み下し文】藤原不比等
ここにその
用語解説
天武天皇
地方官のことで、知事みたいなものかな。
天武天皇
位とか年齢の高さで、順序に従ってってこと。
天武天皇
口ずさんでとか、声を長く引いて歌を歌ってってこと。
天武天皇
武人のことかな。
天武天皇
男性を親しんで呼ぶ言葉で、ここは父のことだろうな。
天武天皇
赤い色を塗り付けてってこと。
天武天皇
赤い布をつけてってこと。
天武天皇
立てた赤い大きな旗のこと。
天武天皇
竹の先を押しなびかせるようにってことかな。
天武天皇
弦が八つの琴の調子を整えるようにってこと。
天武天皇
落ちぶれている私はその子孫だってこと。