古事記の原文『聖帝 仁徳天皇』
『聖帝 仁徳天皇』の原文
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原文の概要
天武天皇
仁徳天皇は難波の土木工事を行う。仁徳は炊事の煙が上らないことを見て、人々の暮らしが貧しいことを知る。仁徳は3年間徴税と労役を止める。後に人々が豊かになり苦しむこともなかったので、聖帝と称えられる。
安万侶
すごく思いやりのある方なんですね!
天武天皇
そうだな。
天武天皇
百姓を「おおみたから」と読むくらい、天皇にとって国民は一番大切な宝だってことだ。
原文&読み下し文
【原文】稗田阿礼
大雀命、坐難波之高津宮、治天下也。
【原文】稗田阿礼
此天皇、娶葛城之曽都毘古之女、石之日売命(大后)、生御子、大江之伊邪本和気命。次墨江之中津王。次蝮之水歯別命。次男浅津間若子宿祢命。(四柱)
【読み下し文】藤原不比等
この天皇、
【原文】稗田阿礼
又娶上云日向之諸県君牛諸之女、髪長比売、生御子、波多毘能大郎子、亦名大日下王。次波多毘能若郎女、亦名長日比売命、亦名若日下部命。(二柱)
【読み下し文】藤原不比等
また
【原文】稗田阿礼
又娶庶妹八田若郎女。又娶庶妹宇遅能若郎女。此之二柱、無御子也。此大雀天皇之御子等、并六王。(男王五柱、女王一柱。)
【読み下し文】藤原不比等
また
【原文】稗田阿礼
故、伊邪本和気命者、治天下也。次蝮之水歯別命亦、治天下。次男浅津間若子宿祢命亦、治天下也。
【読み下し文】藤原不比等
故、伊邪本和気命は、天の下
【原文】稗田阿礼
此天皇之御世、為大后石之日売命之御名代、定葛城部、亦為太子伊邪本和気命之御名代、定壬生部、亦為水歯別命之御名代、定蝮部、
【読み下し文】藤原不比等
この天皇の御世に、
【原文】稗田阿礼
亦為大日下王之御名代、定大日下部、亦為若日下部王之御名代、定若日下部。
【読み下し文】藤原不比等
また大日下王の御名代として、
【原文】稗田阿礼
又役秦人作茨田堤及茨田三宅、又作丸迩池、依網池、又掘難波之堀江而通海、又掘小椅江、又定墨江之津。
【読み下し文】藤原不比等
【原文】稗田阿礼
於是天皇、登高山見四方之国詔之、於国中煙不発。国皆貧窮。故、自今至三年、悉除人民之課役。
【読み下し文】藤原不比等
【原文】稗田阿礼
是以大殿破壊、悉雖雨漏、都勿修理、以椷受其漏雨、遷避于不漏処。
【原文】稗田阿礼
後見国中、於国満煙。故、為人民富、今科課役。是以百姓之栄、不苦役使。故、称其御世、謂聖帝世也。
【読み下し文】藤原不比等
後に国の中を見たまへば、国に
用語解説
天武天皇
現在の大阪市中央区法円坂あたりとか、同区高津の高津宮とか、いわれているな。
天武天皇
第17代天皇で、諡は
天武天皇
第18代天皇で、諡は
天武天皇
第19代天皇で、諡は
天武天皇
天皇とか皇后、皇子、皇女の名前を後世に伝えるために、その名前とか居場所の名前を付けた部民のこと。
天武天皇
大陸からの渡来人のこと。
天武天皇
淀川の氾濫を防ぐために作られた堤防のこと。
天武天皇
範囲は色々いわれているが、現在の枚方市から寝屋川市にかけたあたりかな。
安万侶
すごい大規模だったんですね。
天武天皇
だから、大陸の先進土木技術が必要だったんだろうな。
天武天皇
奈良市池田町の池とか、大阪府富田林市の粟ヶ池とかいわれているな。
天武天皇
現在大阪市を流れている大川のことかな。
天武天皇
現在の大阪市天王寺区小橋町あたりにあった運河かな。
天武天皇
現在の大阪市住吉区あたりにあった港のこと。
天武天皇
ここは、ご飯を作る時に出る煙のこと。
天武天皇
朝廷に納める品物のこと。
天武天皇
税と言い換えてもいいな。
天武天皇
労役のこと。
天武天皇
入れ物のこと。
天武天皇
徳の高い天皇のこと。