古事記の原文『葛城山の猪』

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『葛城山の猪』の原文

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原文の概要

天武天皇

天武天皇

雄略は葛城の山へ狩りに出かける。大きな猪が現れたので、雄略は鳴鏑で射る。猪は怒り、雄略に迫る。雄略は木の上に逃げる。

安万侶

安万侶

天皇にしてはちょっと情けなさすぎないですか ・ ・ ・

天武天皇

天武天皇

まぁな~。

天武天皇

天武天皇

こればっかりはどう解釈するか困ったところだが、敢えて意味を見出すなら、木でさえも天皇に奉仕するってとこかな。

原文&読み下し文

葛城山の猪

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又一時、天皇登幸葛城之山上。爾大猪出。即天皇以鳴鏑射其猪之時、其猪怒而、宇多岐依来。故、天皇畏其宇多岐、登坐榛上。爾歌曰、

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 一時 あるとき 、天皇 葛城 かづらき の山の上に登り でましき。ここに 大猪 おほゐ 出でつ。すなはち天皇 鳴鏑 なりかぶら をもちてその猪を射たまひし時、その猪怒りて、 うた り来つ。故、天皇その うた きを畏みて、 はりのき の上に登りましき。ここに歌ひたまひしく、

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

夜須美斯志 和賀意富岐美能
阿蘇婆志斯 志斯能夜美斯志能
宇多岐加斯古美 和賀爾宜能煩理斯
阿理袁能 波理能紀能延陀

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

やすみしし が大君の
遊ばしし しし 病猪 やみしし
うた かしこ
我が逃げ登りし
在丘 ありを はり の木の えだ
とうたひたまひき。

用語解説

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

大阪と奈良の境界にある金剛山地のことかな。

安万侶

安万侶

うたって??

天武天皇

天武天皇

唸ってってことかな。

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

ハンノキのこと。

安万侶

安万侶

遊ばししって??

天武天皇

天武天皇

狩りをしたってこと。

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

手負いの猪のこと。

安万侶

安万侶

天武天皇

天武天皇

そこにある丘のってこと。

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