古事記の原文『五穀の起源』

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『五穀の起源』の原文

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原文の概要

天武天皇

天武天皇

高天原を追放されたスサノオは、オオゲツヒメに食べ物を求める。口や尻から出した物で料理を振る舞われ、スサノオはオオゲツヒメを殺す。殺された女神の死体から穀物が生まれる。

安万侶

安万侶

それが食物の起源なんですか?

天武天皇

天武天皇

そ。典型的なハイヌウェレ神話だな。似たような神話が世界各地にあるのよ。

安万侶

安万侶

はいぬ ・ ・ ・

天武天皇

天武天皇

ここは無理しなくていいからな~。

原文&読み下し文

スサノオ、オオゲツヒメ

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

於是八百万神共議而、於速須佐之男命、負千位置戸、亦切鬚及手足爪令抜而、神夜良比夜良比岐。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

ここに八百万の神 共 ( とも ) に 議 ( はか ) りて、速須佐之男命に 千位 ( ちくら ) の 置戸 ( おきど ) を 負 ( おほ ) せ、また 鬚 ( ひげ ) を切り、手足の爪も抜かしめて、 神逐 ( かむや ) らひ逐らひき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

又食物乞大気津比売神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

また 食物 ( をしもの ) を 大気津比売 ( おほげつひめの ) 神に 乞 ( こ ) ひき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

爾大気津比売、自鼻口及尻、種種味物取出而、種種作具進時、速須佐之男命、立伺其態、為穢汚而奉進、乃殺大宜津比売神。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

ここに大気津比売、 鼻口 ( はなくち ) また 尻 ( しり ) より、 種種 ( くさぐさ ) の 味物 ( ためつもの ) を取り出して、 種種 ( くさぐさ ) 作り 具 ( そな ) へて 進 ( たてまつ ) る時に、速須佐之男命、その 態 ( しわざ ) を立ち 伺 ( うかが ) ひて、 穢汚 ( けが ) して 奉進 ( たてまつ ) るとおもひて、すなはちその大宜津比売神を殺しき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

故、所殺神身生物者、於頭生蚕、於二目生稲種、於二耳生粟、於鼻生小豆、於陰生麦、於尻生大豆。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

故 ( かれ ) 、殺さえし神の身に 生 ( な ) れる物は、 頭 ( かしら ) に 蚕 ( かひこ ) 生 ( な ) り、二つの目に 稲種 ( いなだね ) 生 ( な ) り、二つの耳に 粟 ( あは ) 生 ( な ) り、鼻に 小豆 ( あづき ) 生 ( な ) り、 陰 ( ほと ) に 麦 ( むぎ ) 生 ( な ) り、 尻 ( しり ) に 大豆 ( まめ ) 生 ( な ) りき。

【原文】稗田阿礼

【原文】稗田阿礼

故神産巣日御祖命、令取茲、成種。

【読み下し文】藤原不比等

【読み下し文】藤原不比等

故 ( かれ ) ここに 神産巣日 ( かむむすひ ) の 御祖 ( みおやの ) 命、これを取らしめて、 種 ( たね ) と 成 ( な ) しき。

用語解説

安万侶

安万侶

千位(ちくら)の置戸(おきど)って??

天武天皇

天武天皇

多くの台の上に置くたくさんの品のこと。色々罪を犯したからな、罰金を払わせたようなもんさ。

安万侶

安万侶

味物(ためつもの)は??

天武天皇

天武天皇

美味しい食べ物ことよ。

安万侶

安万侶

御祖(みおや)は??

天武天皇

天武天皇

母とか祖先って意味。ここは、穀物をもたらした始祖ってとこかな。

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監修:春比等 Site:いまどき風土記
イラスト:駒碧 Site:わたり雪

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