古事記の原文『ナガスネビコとの決戦』
『ナガスネビコとの決戦』の原文
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原文の概要
天武天皇
イワレビコたちは、イツセの仇・ナガスネビコを討とうとして、歌を3首歌う。イワレビコたちは、エシキ・オトシキ兄弟を討とうとして、歌を歌う。
安万侶
さっきから歌ってばっかり ・ ・ ・
天武天皇
まあな。どんな戦いだったのか、具体的なことは古事記には書かれていない。
天武天皇
でもさ、歌だからこそ、イワレビコたちの想いや、戦いの激しさが伝わってくると思うんだ。
原文&読み下し文
【原文】稗田阿礼
然後将撃登美毘古之時、歌曰、
【読み下し文】藤原不比等
【原文】稗田阿礼
美都美都斯 久米能古良賀
阿波布爾波 賀美良比登母登
【原文】稗田阿礼
曽泥賀母登 曽泥米都那芸弖
宇知弖志夜麻牟
【原文】稗田阿礼
又歌曰、
【読み下し文】藤原不比等
また歌ひけらく、
【原文】稗田阿礼
美都美都斯 久米能古良賀
加岐母登爾 宇恵志波士加美
【原文】稗田阿礼
久知比比久 和礼波和須礼志
宇知弖斯夜麻牟
【原文】稗田阿礼
又歌曰、
【読み下し文】藤原不比等
また歌ひけらく、
【原文】稗田阿礼
加牟加是能 伊勢能宇美能
意斐志爾 波比母登富呂布
【原文】稗田阿礼
志多陀美能 伊波比母登富理
宇知弖斯夜麻牟
【原文】稗田阿礼
又撃兄師木、弟師木之時、御軍暫疲。
【原文】稗田阿礼
爾歌曰、
【読み下し文】藤原不比等
ここに歌ひけらく、
【原文】稗田阿礼
多多那米弖 伊那佐能夜麻能
許能麻用母 伊由岐麻毛良比
【原文】稗田阿礼
多多加閉婆 和礼波夜恵奴
志麻都登理 宇加比賀登母
【原文】稗田阿礼
伊麻須気爾許泥
用語解説
天武天皇
粟畑のこと。
天武天皇
ニラのことだが、匂いの強いニラって意味かもな。
天武天皇
その根元のこと。
天武天皇
その芽のこと。
天武天皇
サンショウのこと。
天武天皇
口がヒリヒリするってこと。
天武天皇
『伊勢』にかかる枕詞で、神の力で起こるという風のこと。
天武天皇
這い回っているってこと。
天武天皇
小さい巻貝のこと。
天武天皇
コシダカガンガラという巻貝って説もあるな。
天武天皇
奈良県桜井市周辺をかつて
天武天皇
天武天皇
はっきりしないんだが、奈良県宇陀市にある伊那佐山が候補かな。
天武天皇
木と木の間のこと。
天武天皇
行って見守ってってこと。
天武天皇
島にいる鳥のことで、
天武天皇
助けに来てってこと。